2022年10月にスペイン・バルセロナからマドリードへ旅行をしました。その際に、以前より鉄道など交通手段の選択肢が増えておりましたので、まとめてみました。
今では、高速鉄道(新幹線)には、従来の「AVE」に加わりそのLCC版「AVLO」や、イタリア系の「IRYO」、フランスの格安LCC 「OUIGO」などが参入してきており、色々な手段がありました。
バルセロナ⇄マドリード間の移動手段 アクセス方法
交通機関 | 所要時間 | 料金 | その他 |
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列車 スペイン国鉄 Renfe AVE | 約2:30〜3:17 | 35€〜 | 高速列車 (日本の新幹線的) |
列車 スペイン国鉄Renfe AVLO (アブロ) (Alta Velocidad Low Cost) | 約2:30〜3:17 | 約25〜45€ 時間や時期にもより 9〜15€の時もあり 乗車日が近いと 69〜99€など 高い時もある | 上記AVEのLCC版 運行本数は少 現在は路線も限られる 持込み荷物の制限あり |
列車 OUIGO(ウィゴ) | 約2:30〜2:52 1日5本程度 | 約9〜25€ 当日だと約60€など 高め | フランス国鉄 高速列車TGVのLCC版 オンラインのみで販売 購入後のキャンセル、 払い戻しは不可 持込み荷物の制限あり |
列車 IRYO (イリヨ) | 約2:30〜2:45 1日12本程度 | 約18€〜 | イタリアのトレニタリア /エア・ノストラム合同 ILSA(スペインの独立系高速鉄道会社) が運営 2022/11/25〜運行 |
飛行機 | 約1:25 | 50€〜 | Vueling航空(LCC) Iberia (LCC) |
高速バス Alsa | 約7:30 | 25€〜 |
- どれも一長一短(笑)
- 飛行機だと早いのですが、マドリードの空港は市内までのアクセスに1時間ほど要しますので、トータルで列車と時間の違いはあまりないかもしれません
- 行き先や乗り継ぎ先により、交通手段を考えるのが良いかと思います
- OUIGOなどの格安LCCを使う場合は、遅延もあるので、乗り継ぎの切符を前もって買わずに当日の運行状況を見て購入することをお勧めします。
従来からあるスペイン高速鉄道 Renfe(レンフェ)が運営する「AVE(アヴェ)」
座席クラス | 説明 |
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Básico | ・二等席。予約変更やキャンセルは不可 ・最安 ・乗り遅れ救済:なし ・予約の変更:不可 ・キャンセル:不可 |
Elige Standard and Elige Comfort | ・Standard(二等席)かComfort(一等席)を選べる。予約変更やキャンセル可能 >Elige Standard:二等席 >Elige Comfort:一等席。足回りのスペースと座席の幅が広い ・乗り遅れ救済:あり(新しいチケットを通常の30%の値段で買える) ・予約の変更:可(ただし運賃の20%の手数料がかかる) ・キャンセル:可(運賃の30%の手数料がかかる) |
Prémium | ・一等席。足回りのスペースと座席の幅が広い。予約変更やキャンセル可能 ・乗り遅れ救済:あり(無料でチケットを取り直せる) ・予約の変更:無料 ・キャンセル:可(運賃の5%の手数料がかかる) |
メリット
・従来からあるため安心感もあり比較的安定しているように思える
デメリット
・この夏、スペインでは、山火事が多く、その山火事のまっただなかで停止して動かなくなったことがあり、緊急時の運営体制に疑問もある
フランス系TGVのLCC版 OUIGO(ウィゴ)
- フランス国鉄の高速列車TGVのLCC版
- オンラインのみで販売購入後のキャンセル、払い戻しは不可など制限も多い
メリット
・9€からと値段がとにかく安いが制限は多い
・遅延時の返金手続きなどは、ネットやアプリから可能で便利
デメリット
・本数も少なく、遅延やトラブルも多い
・遅延した場合、バウチャーや返金もあるが、その後の他社での乗り継ぎ便などへの補償はありません
・深夜に遅延して駅に到着し交通手段がなくタクシー利用となっても補償はありません
・夕方から夜の便を利用するなら、遅延対策として、ホテルは駅近にするなどしたほうがよさそう
トレニタリアとエア・ノストラムの合弁会社が運営する IRYO(イリヨ)日本の日立の車両!?
- イタリアのトレニタリア(Trenitalia )とスペインの航空会社エア・ノストラム(Air Nostrum)合弁で設立した鉄道会社ILSA(スペインの独立系高速鉄道会社)が運営
- 日立製製作所のグループ会社日立レール(スペイン)社が納入したETR1000形高速鉄道車両20編成で、メンテナンスも担当するので安心かも?
- 2022/11/25〜運行開始予定
- 今後、2022年12月にマドリード〜バレンシア間、2023年3月にマドリード〜セビリア、マラガ間、6月にマドリード〜アリカンテ間を運行予定
まとめ
- スペインは、飛行機も列車も遅延がありますが、比較的、イベリア航空やAVEは安定しているかと思われます
- 夏は山火事などで列車の大混乱がみられました
- 飛行機は、ストライキなどで混乱が見られることがありました
- 飛行機もLCC系は遅延も多いです
- 個人的には、日立がからんんでいるIRYOの今後に期待したいです。