2022年9月にバルセロナのミロ美術館(Museo De La Fundacion Joan Miro)を訪問いたしました。ジョアン・ミロは、ガウディ、ダリ、とともにスペインのカタルーニャ出身の巨匠です。
ミロの作品は、バルセロナの街にもとけこんでおり、バルセロナ空港や、ランブラス通り、ミロ公園などにも作品があり、楽しませてもらっています。
アクセス:モンジュイックの丘 ミロ美術館
地下鉄 & フニクラ /市バス
- L2やL3の地下鉄でParallel駅(パラレル)まで、そこからフニクラで2分 Parc de Montjuïcまで、そこから徒歩4分
- 市バス 55でPl. Catalunya(カタルーニャ広場)から Av Miramar – Fundació Joan Miróまで (約30分)
- Pl Espanya(エスパーニャ広場)から市バス55(約15分)
Passeig de Gracia 駅からL3の地下鉄に乗りました。
パセジデグラシアの駅からL3の路線に乗ります。
祝日ということもあり、そこまで混雑していませんでした。
Parallel(パラレル)駅では、改札をでないで、そのままFunicularの駅の方へ。
長い通路の先には。。。
フニクラの乗り場があります。
次の発車時間がモニターに出ています。↑
一番奥から乗ると、モンジュイックの駅で便利です。
もうすぐ発車↑
こちらのフニクラは、あまり景色は望めません。2分ほどで終点のモンジュイックの駅に到着。
駅を出て右側には、ロプウェー乗り場があります。左側に進むとミロ美術館があります。
ロープウェイ乗り場は、休日だからか、人が多いですね。
この辺りは、55番(カタルーニャ広場行き) や150番(スペイン広場)行きのバスが通っています。
ミロ美術館(Museo De La Fundacion Joan Miro)
いつもは、こんなに並ぶことはないかと思うのですが、この日は無料開放日(要予約)でしたので、オープン前に行列ができていました。
出るときには、すいていたので、朝一番だけ行列ができていたようです。
Personage, 1970
入り口では、不思議なオブジェがお出迎え。
入場料は13€
オーディオガイドもダウンロードできます
入り口にあるロッカーもカラフルでミロっぽい気がします。
ミロの生涯
1893年 バルセロナ生まれ 母親はマヨルカ出身
1907年(14歳)ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ美術学校に入学
1911年(18歳)本人の希望でない職業につき、うつ病、腸チフスをう、カタルーニャのモンロッチという村で療養
この環境がミロの芸術に大きな影響を与えた
1912年(19歳)バルセロナの美術学校に入学
1919年(27歳) 初めてパリを訪問、ピカソのアトリエも訪問、シュルレアリスム運動の主唱者であるアンドレ・ブルトンと出会う
1929年(36歳) マヨルカ出身のピラール・ジュンコサと結婚
1936年 スペイン内戦によりフランスに亡命
1937年 パリ万国博のため壁画大作『刈り入れ人』を描く
1939年 ノルマンディーに滞在 その後『星座』の連作を描く
悲惨な第二次大戦の中、真逆に清澄な天上世界を描き出した
1940年 スペインに帰国
1941年 ニューヨーク近代美術館でミロの大きな個展開催
1958年 フランスのユネスコの壁画を制作
1970年 バルセロナ空港の壁画を制作
大阪万博の「無垢(むく)の笑い」を制作
1981年 バルセロナの Escorxador 公園にある「Dona i Ocell」(女性と鳥)など巨大な彫刻を制作
1983年(90歳) マジョルカ島で永眠、バルセロナのモンジュイック墓地に眠る
ピカソ、ダリと並ぶスペインの巨匠 ジョアン・ミロ
- ピカソ、ダリと並ぶスペインの巨匠、ジョアン・ミロ。
- モンジュイックの丘(バルセロナ)にあるミロ美術館はジョアン・ミロの希望で造られ、1975年にオープン
- バルセロナ生まれの画家ジョアン・ミロ(Joan Miro)の作品を収蔵する美術館
- 幼少期からの作品が1万点以上収蔵され、個人の作品を集めた美術館としては世界最大
- 油彩、この他にも水彩、版画、彫刻や壁画、舞台装飾などを残した、枠にとらわれることのない自由奔放な作風
- シュルレアリズムの代表画家ミロ
- シュルレアリズムとは、第一次世界大戦後におこった文学や芸術の革新運動。超現実主義
- 第一次世界大戦後の不安定な情勢の中、「無意識」の領域を表現することで、本当の自己や思想を表現しようとした考え方
ミロ美術館の模型。
ミロ美術館の作品
少女の肖像 Portrait of a young girl (1919)
Woman encircled by a flight of birds in the night, 1968
Poem (III), 1968 「詩 Ⅲ」
Painting (The white glove), 1925 白い手袋
The music-hall usher, 1925
Painting on white background for the cell of a recluse ⅠⅡ Ⅲ「独房の為の白い背景の絵」1968
Figure in front of the sun, 1968 太陽の前の人物
L’Or de l’azur The gold of the azure 1967 紺碧の金
The hope of a condemned man ⅠⅡ Ⅲ「死刑囚の希望」
Sobreteixim with eight umbrellas, 1973 8本の傘のソプレテシム
Painting, 1934
Figure, 1934 「人物」1934
Flame in space and nude woman, 1932
Woman and birds at sunrise, 1946
なんとこちらのミロの作品の前で演奏の練習かな?が行われていました。
Tapestry of the Fundació, 1979 ファンデーションの大タペストリー
750 x 500 cm
テラスに出ると、バルセロナの市街を一望できます。
Study for a monument offered to the city of Barcelona (Moon, sun and one star), 1968
アレクサンダー・カルダー作の「水銀の泉」
Pair of lovers playing with almond blossoms. Model for the sculptural group at La Défense, Paris, 1975
アーモンドの花と戯れる恋人たち
期間限定の他のアーティストの展示もありました。
屋上のスペースにも展示があります。
The caress of a bird, 1967 「鳥の愛撫」
Self-portrait, 1960 自画像
Morning star 星の朝(1940)
Figure in front of the moon, 1977 Figure and birds in front of the sun, 1977
Painting (For Emili Fernández Miró), 1963 エミリーへ(1963)
Painting (Per a David Fernández Miró), 1965
Figure in a landscape near the village, 1965
Figure at sunrise on the river bank, 1965
Classical ballet, 1974
Burnt canvas 1-5, 1973
Horses startled by a bird, 1976
Painting I,Ⅱ Ⅲ Ⅳ 1973
ミロ美術館内のカフェ
●メニュー
少し高めですが、ゆっくりできます。
モンジュイックの丘からエスパーニャ広場まで徒歩でのアクセス
近くの公園の周りの大きい通りをカタルーニャ美術館の方へくだってもいいのですが、今回は、この公園の中をお散歩してみました。
こちらからもサグラダファミリアが見えました。
更に下っていきカタルーニャ美術館の前へ
マジカ噴水
まとめ
- モンジュイックの丘の自然に囲まれた美術館
- ダリ、ピカソと並ぶ三大巨匠の一人のミロ
- ふだんは、比較的空いているようです