2022年9月にスペイン北部・バスク地方を旅行しました。ビルバオ市内や近郊の交通機関や個人旅行に便利な交通系ICカード「Creditrans Barik」(バリクカード)をご紹介いたします。
Barik(バリック)カード:地下鉄・バス・トラム・フニクラの共通の交通系カード
お得すぎる個人旅行に便利なBarikカード
- ビルバオの公共交通機関で使える、日本のSuicaのような交通系ICカード。
- 旅行者がビルバオ市内(ビスカヤ橋)や近郊の観光地(ゲルニカやガステルガチェ )を訪れる際に利用可能。
- 運賃が1回券よりも約4-5割割引
- 1枚のカードで最大10人まで共有可能
- サンセバスチャンの青いバス(dbus)、ビトリアの路面電車でも利用可能
Barikカードの購入場所・料金・利用可能な交通機関は?
購入 チャージ場所 | ・空港 到着フロアのチケット売り場 ・地下鉄の券売機 ・街中のTABACO(タバコ屋さん) ・KIOSK など | |
料金 | 3.00 €デポジット + Recarga (チャージ)5〜90€ (5.00€刻み) *クレジットカードで購入可能 | |
利用可能な 交通機関 | ・地下鉄(メトロ) ・路面電車(トラム ) ・バス 空港⇆市内バス A3247 (Bizkaibus) ・バス 市内(赤)BilboBus ・バス 郊外(緑)Bizkaibus(ゲルニカ・ガステルガチェ など) ・バスク鉄道 (EuskoTren)(ゲルニカ・ベルメオなど) ・ビスカヤ橋のゴンドラ ・アルチャンダやラレイネタケーブルカー(フニクラ) ・エチュバリア公園へのエレベーター | *Renfe(レンフェ ) では利用不可 |
Barikカード使い方(利用方法)
- バスは車内で、鉄道は駅の改札口、トラムは駅に設置されているカードリーダーにタッチする。
- 空港バス、ゲルニカやガステルガチェなど郊外へ行く緑のBizkaibusでは、降りるときも機械へかざす
- グループ・家族・友達などでシェアできるので、かざしたら次の人に渡したり、バスなどでは人数分の回数をタッチすることで支払う
Barikカードはどれくらいお得なのか?
交通手段 | 通常料金 1回券 | Barikカード 利用時 | 2022年9/1〜12/31 50%割引 |
空港からビルバオ市内行きのバス A3247 (Bizkaibus) | 3€ | 1.14€ | 0.57€ |
路面電車(トラム) | 1,50 € | 0,73 € | 0.36 |
地下鉄(メトロ) | ゾーン ①1.70€ ②1.90€ ③1.95€ | ゾーン ① 0.96€(街の中心) ②1.13€(ビスカヤ橋) ③1.23€ | ゾーン ①0.48€ ②0.57€ ③ |
バス市内(赤)Bilbo bus | 1,35 € | 0,66 € | |
電車(EuskoTren) | ゾーン ①1,80 € ②2,00 € ③2,45 € ④3,40 € ⑤4,50 € | ゾーン ①0,96 € ②1,24 € ③1,29 € ④1,70 €(ゲルニカ) ⑤2,45 | ①0.48 ④0.85€ |
バス 郊外(緑) ゲルニカやガステルガチェ BiskaiBus | ゾーン ①1,35 € ②1,50 € ③1,90 € ④2,55 € ⑤3,35 € | ゾーン ①0,99 € ②1,14 € ③1,39 € ④1,80 € (ゲルニカ・ガステルガチェ ) ⑤2,45 € | ①0.5€ ④0.9€ |
ビスカヤ橋 ゴンドラ | ①6〜 22:00 0,50 € ②22〜24:00 0,75 € ③24〜 6:00 1,70 € | ||
アルチャンダ ケーブルカー (Artxanda Funicula) | 片道 2.5€ 往復 4.3€ | 片道 0,65 € | 登り 0.09€ 降り 0.32€ |
エチュバリア公園への エレベーター | 0.48€ |
私たちが旅行した時期は、なんと、メトロ ビルバオ、ビルボバス、アルチャンダ ケーブルカーのチケットが 50% 割引という期間でした! (2022年9/1〜12/ 31)
他にも、観光客用のビルバオ・ビスカイアカード 24/48/72H(Bilbao Bizkaia Card)というものもあります
Barikカードをビルバオ空港の到着フロアにある券売所で購入
バリックカードは、3ユーロのデポジットがかかりますが、ビルバオ空港到着後、すぐに空港バス(通常1人3€)から利用することにより、2人ですと、すぐに元が取れます。
到着フロアで手荷物受け取り場所から到着口にでて、バス乗り場のある右方向の突き当たりに、販売所があります。
空港バスは3€となりますが、それではなく、Barikカードを購入します。
バリックカードは、同じ経路を使う分には2人で1枚で使い回しができますので、1枚買えば十分です。
(別行動されるようでしたら、2枚購入してもいいかもしれません)
デポジット料金3€
合計30€支払い、27€分がチャージされています。
サンセバスチャンには、他の交通系カードのMUGIカードがあるのですが、購入場所が限られていて、前回旅行した際に、私たちは購入するチャンスがありませんでしたが、今回購入したBarikカードもサンセバスチャン市内のバスで使えます。
ビルバオ⇆市内 空港バス ビスカイブス(Bizkaibus) A3247
●空港からビルバオ市内行きのバス A3247 (Bizkaibus)
こちらは1回券は3ユーロになります。
乗車後に、バス入り口の機械にBarikカードをかざします。
二人で乗車する際には、2回かざします。
バスを降りる際に、Barikカードを出口の機械にかざして下車します。
二人で乗車した際には、2回かざします。
慣れていそうなお客さんは、下車の少し前に、事前にこちらの機械に「ピッ」とかざして下車の準備をされていました。
ビルバオ市内で観光に便利な交通機関
路面電車(トラム)
旧市街や、Renfeやトラム、バス、メトロなどの主要交通機関が集まるAbando駅、グッゲンハイム美術館、バスターミナルを結んでいる路線なので、観光には便利です。
12-15分おき程度に運行しているようです。
停留所にある画面に、あと何分でトラムが到着するかが表示されています。(↓こちらですとあと、3分)
停留所に、Barikカードをかざす機械があるので、乗車前に「ピッ」とタッチしておきます。
二人で乗車する際には、2回かざします。
下車する際には、こちらのボタンをあらかじめ押しておきますが、乗客も多く、どの駅も乗降客はいるかと思います。
トラムでは、下車前後にカードをタッチする必要はないようです。
地下鉄(メトロ METRO)
ノーマン・フォスターがデザインし、1995年に開通。L1 と L2 の2路線なので、わかりやすく、観光に便利です。
街の中心Moyua広場から、旧市街(Casco Viejo)や、バスターミナル・サンマメススタジアム(San mames)などに行く際に便利です。
また、世界遺産「ビスカヤ橋」が街の中心から20分ほどのPortugalette駅やAreeta駅が最寄駅なので地下鉄利用が便利です。
まずは、改札で、Barikカードをかざします。
二人で乗車する際には、順にカードをかざします。一人がかざして入ってから、2人目に渡す形になります。
下車する際には、改札で再度、カードをかざします。
二人で乗車した際には、順にカードをかざして改札を出ます。
一人がかざして出てから、2人目に渡す形になります。
ビルボブス(Bilbobus)赤バス
街を走っている赤いバスをよくみかけますが、トラムと地下鉄で事足りたので、使いませんでした。
また、Google Mapで検索しても、緑のBizkaiaバスしか結果に上がってきませんでしたので、少々使い勝手が悪いかもしれません。
使う場合にはこちらのアプリを利用するといいかもしれません。
↓
●ビルボバス マップ
アルチャンダ ケーブルカー (Artxanda Funicula)
市内のMatiko駅の近くからアルチャンダ山にのぼるケーブルカー。展望台からは市内が一望できます。
改札口で「ピッ」とカードをかざします。(2人の場合は2回かざす)。下車時はありませんでした。
エウスコトレン(Euskotren) バスク鉄道
ビルバオ⇆ゲルニカ⇆ベルメオ(時刻表)などに利用できます。
改札口で「ピッ」とカードをかざします。
二人で乗車する際には、順にカードをかざします。一人がかざして入ってから、2人目に渡す形になります。
下車後の改札口でかざして外に出ます。
二人で乗車した際には、順にカードをかざして改札を出ます。
一人がかざして出てから、2人目に渡す形になります
●Eusko Tren(E4) ビルバオ市内で利用しやすい駅はこちら
- Matiko(L3 の駅)
- Zazpikaleak / Casco Viejo(旧市街)
- Uribarri
ビスカイブス(Bizkaibus)緑バス
*バリックカードを使用するときは、乗車時と下車時の両方のタイミングでタッチする
こちらは、ビスカイブスはGoogle Mapの検索でルートがでてくることがあります。
乗車後に、バス入り口の機械にBarikカードをかざします。
二人で乗車する際には、2回かざします
降りる際には、Stopボタンをおしておきます。
バスを降りる際に、Barikカードを出口の機械にかざして下車します。
二人で乗車した際には、2回かざします。
降りる少し前にかざしても大丈夫なようで、慣れている方は、そのようにされていました。
世界遺産「ビスカヤ橋」のゴンドラ
今回は、ビスカヤ橋のチケットを購入した際に、こちらのゴンドラの利用も含まれていたので利用しませんでした。
こちらも、改札でBarikカードをかざして利用できるようです。
エチュバリア公園へのエレベーター
エチュバリア公園へのエレベーターの入り口がUnamuno Miguel Plazaの階段向かって右横(トンネルのようなところ)にあります。
トンネルを進んで行くと、左手にはCasco Viejoの駅もあるのですが、まっすぐ進んだこちらのBegonaの方の改札を抜けていきます。
こちらの改札をタッチして入ります。2人の場合は順にタッチして入っていきます。
エスカレーターに乗ると、こちらの丘の上の公園に到着します。
ガステルガチェ やゲルニカなど近郊路線 (Bizkaibus)緑バス
*バリックカードを使用するときは、乗車時と下車時にカードを機械にかざす
●ゲルニカへ A3514
●ガステルガチェ へ 夏期 A3517 オフシーズン A3518
今回は、ガステルガチェ へ行く際に利用しました。
乗車後に、バス入り口の機械にBarikカードをかざします。
二人で乗車する際には、2回かざします
車内では、USBで充電もできました。
降りる際にはこちらのSTOPボタンを押します。
バスを降りる際に、Barikカードを出口の機械にかざして下車します。
二人で乗車した際には、2回かざします。
Renfeでは観光客が発行できるBarikカードは利用できないので注意
世界遺産「ビスカヤ橋」から市内に戻ってくる際に利用しました。
市内からビスカヤ橋は、地下鉄で訪れるとBarikカードが使えますが、Renfeで訪れると、使えません。
別にチケットを購入しました。
改札でタッチして中に入ります。
Renfeですと、車窓からの景色が望めるのと、地下鉄よりも少々値段が高い2.45€(1.95€+初回のみ繰り返し利用可能なRenfeの磁気式の切符代)・本数(20分に1本程度)が少ないからか、空いていたので、私はこちらの方が好きかもしれません。
ネルビオン川がみえました。
Abando駅は、ステンドグラスがとても美しい駅です。
最後に、改札を抜ける際にタッチします。
このチケットは、また、チャージして使えますので、捨てないでください。
まとめ:ビルバオ 個人旅行の際にはバリックカード利用がおすすめ
- ビルバオ市内の観光は、トラムや地下鉄が利用しやすく便利
- トラムは乗る前にタッチする
- バスは降りるときにもタッチする
- 私たちは、2人で最初に27€チャージして、15回乗車して、12,68€余りました。
- 今回は特別にやすく乗車できる期間でしたので、余りましたが、通常時でも2人で27€ほどのチャージで、かなり回れると思います。