ビルバオ 世界遺産「ビスカヤ橋」世界最古の運搬橋への行き方/アクセス おすすめ観光地 /スペイン・バスク旅行記

【バスク】

 2022年9月にスペイン北部バスク地方のビルバオを旅行し、世界遺産「ビスカヤ橋」(Puente de Vizcaya)(ホームページ)を訪れましたので、ご紹介いたします。Puente BizkaiaやPuente Colgante と地元では表記されるようです。

ビスカヤ橋とは:現在も市民に利用されている世界最古の運搬橋

  • 世界最古のの運搬橋で、産業革命における非常に優れた鉄製の構造物として認められ、2006年に世界遺産に登録
  • ビルバオ郊外の河口付近にあり、現在も使用されている
  • エッフェル塔設計者ギュスターブ・エッフェルの弟子で、バスク地方出身の建築家アルベルト・デ・パラシオが設計し、1893年に完成
  • 全長160m 高さ63mで、ネルビオン川をはさんで両岸のポルトゥガレテとゲチョの町を結ぶ
  • 19世紀当時の先端技術だった軽量の鉄ロープを使い、高さ45mの橋桁から吊り下げたゴンドラで人や車などを運ぶ仕組みで、橋の下を大型船が通れる画期的な建築物
  • 世界初のその技術は後にヨーロッパやアフリカ、アメリカなどの地域で運搬橋のモデルとなったが現存するものは少ない
  • ゴンドラは8分間隔で往復し、約2分で対岸に到着 (24時間稼働)

アクセス:ビスカヤ橋(Puente de Vizcaya) 街の中心から地下鉄などで約30分

 

地下鉄利用: 最寄駅 L1(Areeta駅) / L2(Portugalete駅)

●地下鉄 L1 L2 路線図

地下鉄路線図

街の中心部から地下鉄に乗車し20分程度で最寄駅に到着。

Renfe 利用 C1:最寄駅Portugalete駅

●Renfe C1 セルカニアス路線図

Remfe ビルバオ セルカニアス

地下鉄またはレンフェ どっちで行く?

①地下鉄 L1②地下鉄 L2③スペイン国鉄 
 RENFE C1
セルカニアス
ビルバオ市内
乗車駅
Casco Viejo
Abando
Moyua
San Mames
 など
Casco Viejo
Abando
Moyua
San Mames
 など
Abando
(アバンド)駅
SanMames
(サンマメス)駅
など


運行間隔

7〜10分間隔
7〜10分間隔20-30分間隔
市内から
最寄り駅まで
約20分約20分約20分
ビスカヤ橋
最寄り駅
Areeta
(アレータ)駅
Portugalete
(ポルトゥガレテ)駅
Portugalete
(ポルトガレーテ)駅
最寄り駅から
徒歩
徒歩
約10分
徒歩
約10分
徒歩
約6分
ネルビオン川右岸(東側)左岸(西側)左岸(西側)川沿い
メリット
デメリット
街並にとけこむ
ビスカヤ橋がみえる
動く歩道あり
帰りは登り
川沿いの景色が見える
本数が地下鉄に比べ少ない
駅からは近い

① 地下鉄 L1 Areeta(アレータ)駅

② 地下鉄 L2 Portugalete(ポルトゥガレテ)駅

(行きは下り、帰りは登り、動く歩道あり、街並に溶け込んで見えるビスカヤ橋がみえる)

③スペイン国鉄 RENFEの近郊電車(セルカニアス)C1Portugalete(ポルトガレーテ)駅

*メトロの駅とRENFEの駅は同名だが、まったく別の場所

●それぞれの駅の位置関係

・川沿いにある茶色の印がRenfe

・両岸にある茶色の印が地下鉄

🔵がおすすめのボート乗り場

今回は、

・行きは、地下鉄L2でMoyua駅からPortugalete駅

・帰りは、RenfeC1でPortugalete駅からAbando駅

というルートにしました。

行き:地下鉄(L2)Moyua(モユア)駅→Portugalete(ポルトゥガレテ)駅

今回は、お得な交通系ICカード「Barikカード」を使って、地下鉄に乗ります。

Moyua(モユア)駅から地下鉄に乗車

街の中心、Moyua広場にある地下鉄の駅から乗車します。

地下鉄は、バルセロナよりも、深い位置にありますね、日本みたいです。

バルセロナよりも、新しくて綺麗な雰囲気で、警備員も改札口にいて、安全な感じがします。

改札口で、カードをタッチして、中に入ります。(2人ですと、一人がタッチして入ったら、カードを渡して、順に次の人がタッチして入ります)

中に入ると、両ホームがみえて、感覚的に分かりやすいです。間違えても、すぐに修正ができます。

今回は、黒色のL2路線でPortugalete駅へ向かいます。

もし、間違えてL1にのっても、Areeta駅で降りればビスカヤ橋までいけます。

地下鉄に乗るときは、その路線の終点の駅を覚えておくと、ホームがわかりやすいですね。

今回は、終点はL2 Kabiezes駅方面。同じホームにL1 Plentzia駅方面も止まりますので、注意が必要です。

次に来る電車は、ホームの案内画面にでています。↓L2 Kabiezes駅行き、L1 Plentziaの順に到着するようです。

L2 Kabiezes駅行きの列車が来たのでのります。

車内はけっこう混んでいて、座ることはできませんでした。車内の路線図をみると、行き先が点滅しています。

20分ほどでL2 Portugaleteポルトゥガレテ)駅に到着。

Portugalete(ポルトゥガレテ)駅から徒歩でビスカヤ橋へ

Portugaleteポルトゥガレテ)駅には、2つの出口があって、どちらから出るのかよくわからず。。。

出口は、地図で赤い⭕️で示されています。

本当は、下車後、右手(進行方向)に進んで改札を出て、こちらのAvenida Carlos VII通りに出た方が分かりやすいかと思います。

Avenida Carlos VII通りを下っていけば、途中、動く歩道(エスカレーター)がある通りに出て、ビスカヤ橋につくはずです。

しかし、私たちは、警備員の人にきいたら、反対側の方が、低い位置にあって、より近いということで、違う出口からでました。

改札を出るときにも、Barikカードをタッチします。

少し南東の方にある出口をでて、階段をおりて行きます。

エスカレーターをあがって出口につくと、Puente Colgante(ビスカヤ橋の別名)の案内がでています。

イメージとちょっと違って戸惑っていると、地元の方が、こっちだよと教えてくれました。出口を出て左手の階段を降りて行きます。

こちらの地下鉄の入り口は、ちょっとわかりずらいですね。

Gregorio Uzquiano Kalea(通り)を下って行きます。

 私たちは、今回は知らずにいけなかったのですが、ビスカヤ橋からみたときに、こちらのAndra Maria教会から、眺めている方が多かったので、こちらもビュースポットなのかもしれません。

Gral. Castaños Kalea(通り)から下を見ると、ビスカヤ橋がみえてきました。

Casilda Iturrizar Kalea(通り)には、上り用の長い動く歩道(エスカレーター)があります。

ですので、もし、ビスカヤ橋から地下鉄Portugalete駅まで歩くとしたら、上り坂ですが、途中まではエスカレーターがありますが、止まっていることもあるようです。

この辺りの、旧市街も趣がありますね。

赤地に緑と白のラインがあるバスクの旗をみると、スペインであっても、ここはバスク地方なのだなと強く感じます。

バスク語ばかりですしね。

ネルビオン川に到着。

そして、世界遺産の「ビスカヤ橋」です。今もなお市民の足として使われるゴンドラが運行しています。

こちらの橋の上にのぼるエレベーターが橋のたもとにあるのですが、このご時世でどちらが運転しているのか情報が少なくて、とりあえず向かってみます。

帰り:Renfe(レンフェ ) Portugalete(ポルトゥガレテ)駅→Abando(アバンド)駅

ビスカヤ橋からPortugalete(ポルトゥガレテ)駅へ

レンフェ のPortugalete駅は、川沿いにあって橋から徒歩で6分ほどです。

川沿いに歩いているとみえる黄色い建物は、インフォメーションセンター。

駅は、意外とひっそりとあるので見落としがちです。

Portugalete駅からAbando駅へ

レンフェ 近郊線のアプリで時刻表をみると、20分おきにあります。

Portugalete駅からAbando行きは、2番ホームで手前のホームなのであわてることはありません。

観光客用のBarikカードは、Renfeでは使えないので、こちらで1回券を購入します。

One Way Ticket

行き先などを入力して、カードで購入。

乗車料金は1.95€なのですが、こちらの磁気切符(チャージして再利用可能)が0.5€で、合計一人2.45€となりました。

改札口でタッチして入ります。

Abando行きがあと14分でくるようです。

列車のドアは、ボタンを押して入ります。

地下鉄に比べて本数が少なく、値段も高いからか、空いていて座れました。

途中、San Mames(サンマメス)駅もとおります。

途中まで、ネルビオン川沿いで景色が楽しめるのがいいですね。

Abando駅に到着。

レンフェ Abando駅の様子

比較的空いていますね。

Abando駅は、こちらのステンドグラスが美しいです。

改札を出るときは、ピッとタッチします。

改札を出ると、不思議なオブジェ。アートの街といった感じですね。

試しに券売機で、先ほどの切符にチャージができるのか確認してみました。先ほどの、Portugalete駅行きにしてみましたが、1.95€でした。

ビスカヤ橋の楽しみ方(ゴンドラ/橋の上を歩く)

  • ゴンドラ(0.4€)
  • 鉄橋の上を歩いて渡るツアー 料金 9.5€(オーディオガイド付 12€)

ビスカヤ橋 チケット購入方法

ビスカヤ橋のゴンドラは、現在も市民の足として使われています。

ゴンドラのサイドに人々が乗り込み、中心に車がのりこみます。

橋のたもとにチケット売り場があります。

こちらの、券売機は、カードは使えなさそうでした。

ビスカヤ橋の上に登りたかったので、こちらでチケットを購入。

オーディオガイドは、日本語はなく、バスク語、スペイン語、英語、フランス語。

オーディオガイドなしのチケットにしました。2人で19€。

ビスカヤ橋 ゴンドラを利用

Portugalete側からのエレベーターは2022年9月の時点では、利用できないようで、ゴンドラで対岸のAreeta駅側(ゲチョ側)へゴンドラで移動することになりました。(こちらも料金に含まれていました)

こちらのゴンドラでもBarikカードが使えるようです。

観光用ではなく、市民の足だからか、窓ガラスは、そんなにきれいではありませんでした(笑)

対岸には、すぐについて、車両が降り、また車両を乗せてすぐにまた対岸へ戻って行きます。

あとから、こちらの緑の船にものってみます。

こちらの鉄塔の上まで、エレベーターで登ります。

エスカレーターでのぼると、高さ63mの世界です。全長160mの橋を渡って行きます。特に制限時間はない様子で、降りたいときにエレベーターのボタンを押すそうです。

渡るといっても、足元を見ると、足がすくみますので、前をむいて進みます(笑)

また、ゴンドラが下を通る際にゆれます。

ビルバオの天気は雨が多く、天気もコロコロと変わり、予報もなかなか当たらない様子。

また、雨がふりそうで、この日は35度ぐらいととても暑かったのですが、急に冷たい風が吹いてきました。

風も結構強くて、ちょっと怖い感じです。

ここに来る前に、一度、雨がざざっとふり、サグラダファミリアは天候不良で塔に登れないことがあるので、ビスカヤ橋はどうなのかと思って、係りの人に聞いてみたら、雨が降っても登れるし、相当強い風が吹かない限り大丈夫なようです(笑)

今も、けっこう風が強いように感じるけど?!と思いましたが、この程度は全然大丈夫なようでした

対岸の先ほどのPortugalete側までやってきました。雨雲が迫ってきています(汗)

風も強くなってきたので、あと、もう少しこの辺りで楽しみたいことがあったので、そそくさと降りてきました。

橋の近くの渡し船からビスカヤ橋を眺める

ビスカヤ橋の上流、約200メートルくらいの場所に、渡船があります。

小さいボートがの両岸を行ったり来たりしています。

私のカメラは広角もあるので、近くでも比較的橋の全体像が写せたのですが、ふつうのカメラですと、全体が入らないようです。

こちらの、ボートに乗ると綺麗に全体が見えます。

  • 料金 0.45€(現金支払いのみ)
  • 運航間隔 5〜10分毎ぐらいでしょうか、ピストン運行しています。

けっこう風が強いのに、ボートを漕がれています。

ビルバオは、本来は夏でも25度ぐらいで過ごしやすいはずなのですが、この夏は、30度台が多く、前日はなんと38度。

この日も35度ぐらいでした。ちょうど雨の前兆で風が冷たくなっていて、海風が気持ちよかったです。

船の上から広角で撮ると、このような感じです。

普通のサイズで撮ると、けっこう大きいですよね。↓

まとめ:

  • ビスカヤ橋は、橋の上を歩く・ゴンドラ・ボートと色々な角度から楽しめます
  • ビスカヤ橋へのアクセスは、本数は少なく値段はあがりますが、ゆったり訪れたい方はレンフェ もおすすめ
  • 今回は、夕暮れ前に訪れましたが、夜もきれいみたいです

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