2022年9月にスペイン・バスク地方のビルバオを旅行した際に、スペインで最も美しい風景と言われる「ガステルガチェ 」へ行きましたのでご紹介いたします。夏期は、交通の便がまだいいのですが、オフシーズンは、アクセスが少し難しく情報も少なく、たどり着くまでドキドキでした。
スペインで最も美しい風景!「サンフアン・デ ・ガステルガチェ」(San Juan de Gaztelugatxe)
- 「スペインで最も美しい風景」「世界のすごい階段7選」に選ばれた絶景スポット
- スペイン北部 ビルバオの北東 約35km 荒波が特徴のビスケー湾につきでた小さな島
- 「スペインの万里の長城」とも呼ばれ、 241段の階段が続く
- 島には「サンフアンデ ガステルガツェ教会」がある
- 1998 年に保護ビオトープに指定、2013 年には特別保護地域 (SAC) に指定
- バスク語で gaztelu「城」aitz「岩/岩山」=gaztelugatxeは「城の岩山」
- 大人気海外ドラマ「Game of Thrones (ゲーム オブ スローンズ)」シーズン7 「ドラゴンストーン」の島の要塞のロケ地
願いが叶うという伝説がある?!「サンフアンデ ガステルガチェ教会」
- 島の頂上にある教会の鐘を3回鳴らすと願いが叶うという言い伝えがある
- 9世紀に教会は最初に建てられ、何度か消失し再建され、12世紀には修道院となったりしたが、1886年に立て直しされた
- カスティーリャ王アルフォンソ 11 世によって戦略的防衛基地としても利用された
- 1596年 フランシス ドレークによって攻撃され、略奪
- 魔女狩りの異端審問の際には、この島の洞窟に幽閉された。
カトリック教会の権力者たちは、違う言語(バスク語)を話し、慣習・文化が異なり、自然の知識に長けた人たちを「魔女」としたようです。
akelarre(アケラレ)と呼ばれていた集まりは「魔女の集会」とみなされ、宗教裁判の迫害の歴史が始まったようです。
アクセス:ガステルガチェ (San Juan de Gaztelugatxe) ビルバオの北東35km
私たちが冬時間で実際に利用したルート
夏はガステルガチェ まで直通のバス(A3517)があり、簡単なのですが、オフシーズンになると、バキオあたりで、タクシーバスに乗り継いでむかいます。
このタクシーバスのバス停や、時刻表、このあたりの街の様子の情報が少なかったので、事前にかなり心配でした。
9:30発 A3518 ビスカイバスでMoyua広場からBentalde(10:10到着)へ (約40分)
●Moyua広場発 9:30
前日にバス停をチェックしていたら、けっこう並んでいたので、15分ほど前にはバス停にきて待機。電光掲示板にも、発車予定のバス番号や発車時間が表示されています。
始発なので発車時間の5分前から、乗車開始になりました。
バスでは、Barikカードが使えます。2人で1枚のカードを使っているので、2度かざしました。乗車時と降車時に読み取ります。
Bakioまでは2.55€
車内は、やや長距離バス仕様でした。
なんと、USBで充電もできました。
ネルビオン川を渡り、市内を抜けていきます。
途中、高速のような道路を通っていきました。
Kurtzikeneというバス停は、A3524のタクシーバスの始点でもありますが、周辺に何もなさそうでしたので、ここでの乗り継ぎはやめました。
バス停は、基本的に緑色なのですかね。
次が、今回、乗り換えをするバス停の、Bentaladeです。
降りるときはStopボタンをおして知らせます。
二人分 2回タッチをして下車しました。
実は、このあたりの情報が少なくて、ちょっと心配をしていました。10:10に到着。意外にも、ビルバオから40分で到着しました。
これなら、10:45発のバキオ発のタクシーバスに乗れるかな。
タクシーバスは2時間おきなので、もし無理なら、徒歩でガステルガチェ へ向かうしかないのかなと思っていました。
ちなみに、ここからガステルガチェ へ歩いて行った若者たちと、結局、入り口あたりで遭遇したので、歩いても、待ってからバスに乗っても同じくらいの時間を要したのかな?
10:48 Bentaladeのバス停で、A3524 タクシーバスに乗り換え
意外にも、反対側のバス停の隣には、小さい子屋があり、バス会社のインフォメーションセンター的なものがありました。
こちらの小屋には、私たちが訪れた時には、スタッフがいましたが、みていると、時々、外している時もありました。
スタッフに、この辺りで、タクシーは捕まえられないのか聞いたところ、わからないといわれました(汗)
タクシーがあれば、便利なのですが、やはりこの辺りにタクシーはいないのでしょうか。
こちらの、下車したバス停をよくみると。。。
ガステルガチェ 行き(バキオ〜ベルメオ間)のA3524の時刻表がありました。
事前情報通り、やはり2時間おきにある様子です。
バス停近くには、公共トイレもありましたが、女性は、ちょっと使えなさそうなレベル。
男性は、この建物の外側に、小便用のものがあったので、なんとか使えそう。
タクシーバスまでの時間が少しあったので、海を見にいきました。
この辺りは、ホテルも1軒ぐらいかな、ある様子で、ちょっとした避暑地っぽい雰囲気ではあるのですが、あまり人はいませんでした。
いい波がたっていて、サーファーもちらほらいましたよ。
街には、数軒、バルやレストランがありそうでしたが、このときは、どこも閉まっておりました。
本当は、この辺りのカフェでお茶をして、お手洗いを借りようかなと思っていたのですが、、、
ほぼ、定刻 (10:48) 通りに、タクシーバスがやってきました。急いで手を上げて止めました。
ここから、我々を含めて、3人乗り込みましたが、8人乗りで合計7人になりました。
もし、ここで乗れなかったらどうなるのでしょう。
料金は現金のみで一人 1.35€でした。
車はけっこうな、坂道をどんどん登っていきました。
途中、歩いている人もみかけましたが、歩道がなかったので、あまりオススメできないですね。
歩くとしたら、こちらの海に近いルートになるのかな?↓
実際に歩いていないのでわかりませんが、歩けなくはない距離です。
10:55 ガステルガチェの最寄りのバス停:ガステルベギ Gaztelubegi へ到着
7〜8分ほどで、ガステルガチェ Gaztelugatxe(バス停:ガステルベギ Gaztelubegi)へ到着。
Gaztelubegi バス停↓
こちらのバス停にも、ベルメオ(Bermeo)行きやバキオ(Bakio)行きのタクシーバスの時刻表がありました。
10:55に到着しましたので、12:53のベルメオ行きか、13:25のバキオ行き、どちらかに乗れればいいかなと思っておりました。
(結局、滞在約2時間で、12:53のベルメオ行きにのりました)
いよいよガステルガチェ Gaztelugatxe へ 1.3kmの道のり
バス停からガステルガチェ へ向かうルート
ここから約1.3kmほど歩く必要があります。
バス停から、海側へむかうと、門が見えてきます。こちらの門から入るか、むかって左隣の坂道をおりていきます。
↓門を入ると、 「Gaztelu Begi」というホテル・レストランがあります。
このまま、やや緩やかで、長距離のコースからガステルガチェ へ行くルートもありました。
(同じタクシーバスにのっていたお客さんでこちらに向かった人もいましたが、私たちが短距離のルートで帰ってくるころに、ガステルガチェ 手前に到着していました)
私たちは、多くの人が使う短距離のコースで向かいました。↓
ホテルの脇の階段から、ガステルガチェ 、インフォメーション方向への階段を降りました。
階段を降りて、坂を下ると、「 Eneperi 」というバル・レストランがあります。バス停から坂道を下ってもこちらに到着します。
バルの奥には、見晴らしの良いテラス席もあり、海が見渡せます。こちらにトイレもありました。
バル・レストランからさらに下ると、入り口があります。
11:10 入り口のゲートからトレッキングスタート
11:10 こちらからトレッキングスタート!
ずっと、坂道が続きます。思ったより、けっこう急です。
足の悪い方などは、ちょっと辛いかと思います。それでも、こちらの方々は、杖や手すりを使って、降りて行かれる方もいました。
途中で、Mirador(展望台)との分かれ道があります。
足が悪い方は、展望台ぐらいまでがいいのではないかと思います。ここからガステルガチェ へは1kmかなりのアップダウンです。
まずは、展望台へ。
11:15 絶景のガステルガチェ が見える展望台到着
11:15(ゲートから5分)で展望台到着!
展望台でちょっと休憩。
こちらからの展望台から、ガステルガチェ が綺麗に見えます。
11:27 先ほどの分かれ道から、ガステルガチェ へ トレッキング開始
分かれ道に戻り、ガステルガチェ へ向かいます。
こちらからは、一気に崖をくだる、階段が続きます。
だいぶ、低い位置まで降りてきました。
まだまだ、階段が続きます。ビルバオは、雨が多い地域なので、こういった坂道なども雨が降ったら危ないでしょうね。
下ってくと、先ほどの長距離ルートと合流地点になりました。
ここからは、また坂道が続きます。
11:34 ふもとの展望台に到着 いよいよ島の階段を登ります
11:34ふもとの 展望台に到着(分かれ道からは7分 ゲートからは24分)
ガステルガチェ の手前にも、Mirador(展望台)があります。
ここからは、最後の、万里の長城のような通路を通り、階段をのぼります。風などが強いとけっこう大変そうです。
ワンちゃん連れの方もけっこういて、ワンちゃんも大変そうでした(笑)
11:47 ガステルガチェ 島の頂上に到着 スタート地点から約40分
階段を登って、、、振り返ると、絶景です。最後の登りがきつかった。。。
11:47 頂上に到着(ふもとの展望台からは13分、ゲートからは37分)
ガステルガチェ 教会へ到着、残念ながら、教会は開いていなくて、幸せの鐘は鳴らせませんでしたが。。。(笑)
サンフアンさん↓
島の頂上には、休憩所のようなところがありますが、売店などはありません。
雨風を防いで、ゆっくり休憩はできそうです。
トイレは使用不可でした。
11:53 それでは、階段を降ります。
降りも、結構きつくて足がプルプル(笑)
12:03 ふもとの展望台に到着(階段降り 10分)
いきに下ってきた道をひたすら登って帰ります。
ここからは、足もきついし、息もあがるし、、、大変でした(汗)
普段、心拍数が上がる運動をしていないこともあり(笑)久しぶりに心肺機能に負担がかかる運動でした。
呼吸と整えながら、がんばって登りきりました。足が悪い方、心臓が悪い方には絶対におすすめしません。
12:21 入り口のゲートに帰還(往復 約1時間10分)
12:21 最初のゲートに到着(頂上から28分 最初から1時間11分)
ゲート脇にある、バル・レストラン「Esperi」で休憩します。
ガステルガチェ にある絶景のバル・レストラン「Esperi」
バルのカウンターには、ピンチョスが並びます。
本当は、ここでランチをしたかったのですが、このガステルガチェ のトレッキングで疲れて、食欲がでず。。。
運動の後のコーラは最高(笑)
Esperiを後にして、バス停へ向かいます。
ちょうどEsperiをでたところに、標識があり、それぞれのトレッキングルートの距離が出ていました。
タクシーバスに乗り継いだBakioまでは3.1km(1時間)とでております。 ベルメオまでは、8km(3時間弱)もあるのですね。
次は、バス停から12:53のベルメオ行きタクシーバスにのります。
バス停で、バスを待っていたら、貸切のタクシーでガイドさん付きのツアーに来た人たちでした。(間違えて、手を上げてしまいました)
Bizkaiのタクシーバスは、こちらの車でした。↓
まとめ
- 不便なオフシーズン9月の平日にガステルガチェ へ観光に行きました
- ビルバオから、BizkaiバスでBakio(Bentalde)まで行き、そこからタクシーバスに乗り継ぎ
- ガステルガチェ 自体は、2時間程度で観光できました、ゆっくりランチをとるなら3時間程度必要か?
- 崖を下って登るような階段と坂道のコースは、かなり足や心肺に負担がきます
- 今回は、まだ曇りでよかったが、晴れになったら日光を遮るところもないルート
- 頂上には売店はなく、トイレも使用不可だったので入り口のバル利用がおすすめ