スペインへの渡航・海外旅行 ビザなしでドイツでのトランジット 準備編

【海外渡航】

コロナ禍になり海外旅行にも行きづらい世の中でありますね。

私は、家族がスペインに住んでおり、このご時世でも、何度か海外渡航を経験してきましたので、今回、2021年6月の渡航の様子をご紹介させていただきます。

コロナ禍の海外渡航の準備項目

海外旅行でも事前に調べることは多いですが、

・航空会社、ルートの選定(スペインは現在日本から直航便が運休中なのでトランジット空港も含め)

・スペインやトランジットの国の入国要件

・検査の予約(72時間や46時間という制限もあるので、居住地域によりは難易度が上がります)

・空港までの宅急便の予約

・空港までの交通手配

・帰国時の空港の選定、帰国時利用するホテルの状況、検査の予約

を主に調べますが、刻々と各国の条件が変わったり、航空便もこのご時世には急な日程変更・機材変更があったりと本当に到着するまでホッとはできません。

検査もあらかじめ目星をつけておいたところで受けようかと思って、いざ電話してみると、もう一杯で予約取れませんなんてこともございます。

また、各国の大使館の情報なども、一生懸命読んでいるのですが、難解な書き方であったり、前の情報も書いてあったりと、今、実際どうなのかということがはっきり分からずに、不安なことも多いです。

航空会社に電話しても、はっきりと明言はしてもらえず(お気持ちは分かります、責任取れないですものね。。)航空会社として検査は必要ないと言われても、実際に当日のカウンターで入国する国の要件で必要だから出してくださいとか言われたり、情報にもラグがあります。

現時点で必要でなかったとしても、陰性証明はとっておいたほうが良いのかと思っておりますが、毎回、結構な金額ですので、辛いですよね。だからと言って、証明書がなくて搭乗できないとか、入国拒否されてしまえば、全てが水の泡になってしまいますからね。

直行便ではなく、乗り継ぎ(トランジット)での渡欧の注意点

乗り継ぎ便を利用する際には、乗り継ぎ国と最終目的地の国の両方の入国規則を個別に確認する必要があります。

たとえば、日本からドイツのフランクフルトを経由して南アフリカ、ヨハネスブルグに旅行する乗客は、ドイツ(転送国)と南アフリカ(最終目的国)の規制を確認する必要があります。

私は、今までに

1回目 日本 関西国際空港 (KIX)→ドバイ→スペイン バルセロナ(BCN)

2回目 日本 関西国際空港(KIX)→フランス パリ(CDG)→スペイン バルセロナ(BCN)

と経験してきました。

その時々で、制限が少なそうなルートを選んでおり、それぞれの国の入国の可否や要件を調べます。

チケットは取れても、当日、飛行機に乗せてもらえない、入国できないとなると悲しすぎますよね。

ただ、今までの経験ですと、上記の乗り継ぎ国では、拍子抜けするぐらい用意していた書類のチェックはほぼありませんでした。飛行機に搭乗する際には、最終目的地の書類をかなり詳しくチェックされているからかもしれませんが、本当によくわからないです。

ただ、今回はドイツ経由を利用する予定なので、コロナ禍になってから、日本からの便到着後に一部乗客が入国や乗り継ぎを拒否され、帰国する事態も発生したりと色々とトラブルが多い国であるので、入念に調べております。

また、私の見解ですがEU圏もちょっと面倒です、トランジットの国がEUの場合、そこからシェンゲン域内へ入域となり、入国審査が行われるので、最終目的国との条件の違いを確認しておかなければいけません。足並みをそろえていそうで、そろえていないので、色々とトラブルが起きて大変ですよね。

直行便があれば、直行便がベストだと思います。日本国内ならなんとでもなるので、多少空港が遠くても直航便の方が色々なリスクが減りますし、調べることも少なくなります。

航空会社、ルートの選定。マイルでの特典航空券の予約。

ANA 運行路線

出発2週間前に急に航空チケットを取ろうと思って検索すると、ビジネスクラスで往復70万円以上したりとかなり高めの設定でした。

1回目の渡航は、初めてのコロナの移動でしたので、エミレーツ航空のファーストクラスにしました。

ただこの時期ファーストクラスを有する機体はあまり飛んでおらず、急な機体変更も多々あるので、ビジネスクラスの方が探しやすいです。

エコノミークラスも日本発の便はかなり空いていますが、トランジット国からは、乗客が結構増える傾向にあります。ヨーロッパ内の路線は、びっくりしますが、かなりの混み具合です。

この時期に候補としてあった航空会社は

エールフランスやKLMオランダ航空、JAL、ANAぐらいですかね。ルフトハンザ航空も準レギュラーぐらいですね。(ドイツのトランジットをできるだけ避けたい気持ちからですが)

フランスやオランダは比較的ゆるい印象で、イギリスもトランジットの候補ではありました。

この時期ですとマイルでのチケットが比較的取りやすいかと思い、貯まったマイルでチケットを取っています。各航空会社期限は延長されていますが、マイルの期限切れになったら残念すぎますからね。

インターネットの航空会社の特典航空券のチケット予約を利用しているのですが、いつもうまくルートが出てこずに、『えっ!飛行機飛んでないのかな?』なんて思ってしまいます。ですので、JALグローバルクラブやANA のスーパーフライヤーズ のデスクでお世話になっています。

今回はANAの方がやさしく教えてくださり、デスクで発券すると手数料がかかるので、インターネットのサイトを誘導してくださり、指示通りに進めるとルートがうまく出てきました。

3回目の今回は、日本 羽田空港(HND)→ドイツ フランクフルト(FNK)→スペイン バルセロナ(BCN)のルートを取りました。

ANAですと、この時期フランクフルトへは毎日就航しており、ロンドンも週4回、パリも週2回など就航しておりましたが、乗り継ぎの関係から、バルセロナへはフランクフルト乗り継ぎしか出てこないようすでした。ということで、鬼門のドイツでのトランジットになりました。

お電話で、航空会社の方に入国の可否や条件など情報を聞きましたが、はっきりとできるというのは、やはりおっしゃれないようで、それぞれでご確認くださいということでした。

それでも、ANAの担当の方は優しく、自己責任のもと情報を提供くださいました。

どうしても、情報が少なかったり、情報を得ることが難しいので本当に不安です。

2021年5月24日 日本からスペインへの入国制限解除

詳しくは、こちらでご確認ください スペイン渡航予定の方向けの在スペイン日本国大使館の情報HP

2021年1月29日から、スペインへの入国が禁止されており、その間、家族がスペインにいるのですが、私自身にビザがないため、スペインに4か月近く渡航できず、家族と離れ離れで過ごしておりました。

2021年5月21日,スペイン内務省は,EU・シェンゲン域外国の居住者に対するスペイン入国制限措置を変更する省令を官報に掲載、日本からのスペインへの入国制限が解除されました!

査証免除による日本からの観光や商用等の短期滞在目的でのスペインへの入国も可能となりました。

しかし、日本国外務省によるスペインへの渡航中止勧告は継続中です!

在バルセロナ日本総領事館からの情報によりますと、5月24日から陰性証明や、隔離の必要もなくなりました。(スペインからの帰国時は検閲所が用意した宿泊施設で3日間の待機と、10日間の自己待機が必要。)

そして、さらにワクチン接種者なら6月7日より全渡航者受け入れになりました。 

しかし、乗り継ぎの経由地によっては陰性証明書の提示を求められたり、引き続き日本からの入国制限やトランジットに際して条件付きの場合があるので、事前に確認が必要とのこと。

日本から直接到着する場合や他の制限解除された国のみを経由し到着する場合はいいのですが、制限が解除されていない非対象国の空港で入国せず、乗継ぎをだけを行う場合にのみ入国が許可されるので、乗り継ぎ地では気をつけたほうが良さそうです。
 

スペインの空港での検疫

こちらも合わせてご確認ください。

《重要》空港及び港湾におけるスペイン入国時の手続きについて(2021年5月21日更新)

スペインに入国する全ての者に対しての申告書面の提出が必要です。

検温、目視によるチェックは引き続き実施されています。

保健省の専用ページ 又は専用の無料アプリ「SPAIN TRAVEL HEALTH-SpTH」に表示されるフォーマットに電子的に記入し、提出が必要です。

スペイン旅行前健康状態申告システムを渡航前に入力しておくと慌てなくてすみますが、早すぎると入力ができません。

渡航予定日が2日以内になった 時点で,ステップ3へ進み,出発国や経由国,健康状態の入力に進み、

全てのステップが終了すると,登録したメールアドレスにQRコードが送られてくるので QR コードはを空港で提示します。

ドイツの入国要件、必要書類など  2021年5月12日現在

ドイツ2021年5月12日検疫措置(こちらも合わせてご確認ください)

在ドイツ日本国大使館HP 入国制限措置など (こちらも合わせてご確認ください)

ANA フランクフルトでシェンゲン協定加盟国へ乗り継ぎ (こちらも合わせてご確認ください)

ルフトハンザ航空 ドイツの入国規制

ドイツでの乗り継ぎが可能な条件

こちらの資料から私なりにまとめると

乗り継ぎができるのは、以下の場合のみ。

  1. 目的国の長期滞在資格を有している場合
  2. 最終目的国(または次の乗り継ぎ国)の責任ある当局が発行した疎明文書ならびに目的地までの航空券を所持している場合(入国制限が適用されないこと、または入国の許可が与えられたことを証明する文書。最終目的国ホームページの写し等、英文が望ましい)

*入国審査官による個別の審査によるため、自身で、審査官に対して説明する必要がある

入国制限の対象外となる国籍者等
 ●ドイツのほか,EU加盟国,シェンゲン協定加盟・適用国での長期滞在許可を有する第三国国民,並びにその配偶者等核家族(配偶者,18歳未満かつ未婚の子,18歳未満の子の親)

私の場合、家族が長期滞在ビザを持っており、その配偶者ということで入国できる可能性がありそうでした。

ドイツ入国における新たな渡航制限措置について 2021年5月13日時点

陰性証明書について

ドイツへ入国・ドイツでシェンゲン協定加盟国へ乗り継ぎする場合、陰性証明書が必要です。

  • PCR検査:ドイツ入国の72時間前以降に受けたもの
  • 抗原検査(Antigen):ドイツ入国の48時間前以降に受けたもの

ドイツの空港で入国(シェンゲン域内へ入域)する乗り継ぎの場合、陰性証明書が必要。
入国を伴わない(シェンゲン域外への)乗り継ぎ(例えば日本からアフリカ諸国)への乗り継ぎは陰性証明書の提示は必要ないようです。

詳しくは、在ドイツ日本国大使館ホームページをご確認ください。

●シェンゲン協定加盟国
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク

必要な書類

日本からの入国は、ドイツ、EU加盟国及びシェンゲン協定適用国国籍者並びにその配偶者、並びに長期滞在許可所持者及びその配偶者等の例外を除き原則禁止のようです。
 

日本からの渡航者は,重要かつ必須な渡航理由を有していれば,例外的にドイツへの入国が可能なようで、家族関係だったり、ビジネスなどでの往来はすでにできそうですが、疎明文書なるものが必要なのだそうです。

疎明文書って初めて聞きましたよ。

入国制限が適用されないこと,または入国の許可が与えられたことを証明する文書なのだそうですが、わかりづらい!

在ドイツ日本国大使館にメールをし、質問しましたところ、ありがたいことにすぐにお返事がいただけました!

配偶者の方がスペイン在住であり,スペインが日本人のビザなし入国を認めていることが証明できる疎明資料を提示すれば入国が可能だと思われるとのこと。

●必要書類

・スペインにいる配偶者のパスポート、ビザ、住民登録票のコピー
・スペインが日本人のビザなしでの入国を許可した旨を証明するスペイン政府関係サイト等の写し(英語又はスペイン語)
・陰性証明

・婚姻証明書

日本からドイツを経由しスペインなどのシェンゲン圏に渡航される場合は、最初の到着地であるドイツで入国審査が行われるということですが、

大使館からのメールで、出入国の可否を最終的判断するのは空港のドイツ連邦警察になりますので、念のため事前に以下まで入国が可能かどうか、入国の際に必要な書類に関しても確認したほうがいいとのことで、メールし確認しました。

私の英語の能力の低さからか、うまく伝わっていない部分もありましたが、要約すると、多分入れるけど、『パスポート』と『婚姻証明』と『EUにいる家族のパスポートとビザ』のコピーが必要で、でも最終的にはパスポートコントロールの人が決めるから、保証できませんよと言った感じでした。

大使館の情報でずっと気になったところとしては、

『トランジットに関しては、原則として,シェンゲン域外の第三国(日本)から,EU加盟国,シェンゲン協定適用国へ渡航するにあたっては,最終目的地への直行便を利用する必要がある。』

スペインに直行便がないんですよね。直行便があれば、話はもっと簡単なのですよね。。。

『ドイツでのトランジット滞在が最終目的地へ渡航するために必要な時間のみに限られ,さらに最終目的地への入国が許可されている場合に限り,トランジットのためにドイツに入国することが可能。』

『この場合,旅券や航空券に加え,最終目的国の責任ある当局が発行した疎明文書(政府機関のホームページ等で該当部分をプリントアウトしたもので可)を提示する必要がある。』

また、出ました疎明文書。知らんがな。。。なんやねん!?って思うのは私だけでしょうか。

スペインの政府の文書 をHPからコピーしました。

『入国審査官の裁量により,疎明資料が不十分と判断された場合には入国を拒否される場合もあります』

なんて書いてあるので、拒否されたらどうしようと思いますよね。

『ドイツを含めシェンゲン域内の長期滞在許可を所持している場合は入国制限の対象外であり,引き続き出入国が可能』

ビザがあればEUの移動も苦労しないで済むのですよね

5月21日現在,日本はリスク地域に指定されておらず、日本からのドイツ入国にあたって登録義務(デジタル入国登録(DEA)),入国後の隔離義務もないとのこと。

今後、完全に予防接種を受けた、または回復した人は、Covid-19検査で陰性になる必要がなくなり、検疫に入る必要もなくなる。(ウイルス変異地域は含まれない)ということで、ビジネスの方など入国要件に当てはまっている人は、少し緩和傾向にあるのですね。

追記:6月6日より、日本に対する入国制限を解除。渡航者(短期、長期滞在者)はドイツに入国が可能になりました!(陰性証明書は必要)

まとめ

今回は、コロナ禍の海外渡航の準備についてご紹介させていただきました。

このような状況下ですので、刻一刻と条件は変わりますので、海外渡航される場合は、ご自身でしっかり大使館の情報など確認していただければと思います。

次回は、検査のことをご紹介させていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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