コロナ禍の海外渡航は、刻々と状況が変わるので、本当に大変です。私は、ビザ申請中で、現在ビザなしのため、さらに渡航要件が厳しくなります。
今回、家族訪問のため2021年6月上旬にヨーロッパ・スペインに渡航していたのですが、ビザの申請のために6月中旬に急遽、日本に帰国することとなったので、その際に準備として行ったことをご紹介させていただきます。
フライトスケジュール
今回は、ANAの特典航空券でチケットを抑えておりました。
しかし、急な日程変更となり、ANAマイレージクラブ スペイン にお問い合わせさせていただきました。
スペインからの問い合わせ
900-9-581-99(フリーダイヤル、年中無休 24時間) 日本への国際通話料金が適用
+81-3-4332-6854(有料、年中無休 24時間) 日本への国際通話料金が適用
96時間前の日程でないと、本来なら取れないようでしたが、無理を聞いていただき、3日後の日程を急遽とっていただきました。
その日程を逃すと、1週間後の日程になってしまうため、隔離期間などを考えると、ビザの期限に間に合わなくなる可能性がありまして。。。本当に、この時期、ビザの申請は大変です。
こちらの日程で帰国することになりました。
6月11日
LX1957 32B 20:05バルセロナ 21:55チューリッヒ
LX160 77W 22:40チューリッヒ 17:20 翌日 東京(成田)
(14時間15分)
スイス・チューリッヒ空港での乗り継ぎは45分と短いのがちょっと心配ですが、よくあることみたいですね。
スペインから日本への入国・帰国のための要件
こちらを参考に情報を収集いたしました。
- 在日本国スペイン大使館 スペインから日本入国について
スペインは日本政府が特に警戒している変異株拡大国であり、帰国後3日間の隔離があります。
●出国前72時間以内の検査証明書 (有効な「出国前検査証明」フォーマット)
●誓約書の準備 (厚生労働省HP)
●スマートフォンの携行・必要なアプリの登録(厚生労働省HP)
- 位置情報確認アプリ(OEL)
- ビデオ通話アプリ(MySOS)
- 接触確認アプリ(COCOA)
- 地図アプリの位置情報設定
●質問票をwebで入力(QRコードの発行)
以前からCOCOAは使っておりましたが、スペインに行く際にSIMを変えたからか、スペインではうまく設定できなくて、日本のSIMに入れ替え戻したら、設定が進みました。
バルセロナの空港では、陰性証明書とMySOSを確認されました。乗り継ぎ地のスペインでは、日本政府のフォーマットの陰性証明書とQRコードの確認がありました。
これらのアプリは、日本の成田空港で、今回、係りの方が一対一で丁寧に細かく設定をされました。
空港の検疫で、『出国前検査の受検および入国に当たって必要なアプリのインストールについて』という用紙に署名をさせられました。こちらは、用意していなかったのですが、ない人は配布されたので大丈夫でした。
入国後の検査
- 入国時の検査の実施
- 入国後3日間は検疫所長の指定する場所(用意された隔離ホテル)で待機
- 入国後3日目に改めて検査
- 陰性と判定されれば、入国後 14 日間の残りの期間を、自宅等で待機。
今回は、到着後3日は、成田空港の東横インとなりました。
誓約書の内容
(入国時にこちら(PDF)の記入)
14日間の公共交通機関不使用
14日間の自宅又は宿泊施設での待機
位置情報の保存、保健所等から位置情報の提示を求められた場合にはこれに応じること
誓約書は、事前に用意しましたが、飛行機の中でも配られました
誓約に違反した場合 (検疫法上の停留の対象になり得る)
(1)日本人については、氏名や感染拡大の防止に資する情報が公表され得る。
(2)在留資格保持者については、氏名、国籍や感染拡大の防止に資する情報が公表され得る他、
出入国管理及び難民認定法の規定に基づく在留資格取消手続及び退去強制手続の対象となり得る。
誓約書を提出していただけない場合は、検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る。)で14日間待機することが要請される。
スイス・チューリッヒでの乗り継ぎ(トランジット)での入国要件
在スイス日本大使館にメールで確認したところ
24時間以内のトランジットエリア内での乗り継ぎに関しては制限、検疫を設けておりませんので、
スイスで乗り継ぎの際は陰性証明書を提示する必要はございません。
とのことでした。
スイス航空必要書類など(HP)
シェンゲン協定加盟国のスイスで出国審査を行う
シェンゲン協定は、シェンゲン圏における協定加盟国間の自由移動について規定するもの。
スイスは2008年12月12日よりシェンゲン協定加盟国となり、シェンゲン圏に属しています。
旅行者は、入国の時点から(180日間のうちで)最長90日間を加盟国に滞在することが許可されています。
ヨーロッパ内の旅行においてシェンゲン協定加盟国間を移動する場合、通常の国境検査は行われません。
スイスで出国審査が行われます。
ですので、45分の短いトランジット時間が不安でした。
必要な証明書
在バルセロナ日本国領事館の情報に載っていたCentre Mèdic Travesseraで行いました。
出国前 72時間以内に受ける
出国前 という条件はわかりやすくていいですね。海外ですと到着前72時間などという条件の場合もあって、時差などがあると計算しづらいです。
6/8 20時(72H)
6/9 20時(48H)
実際は、6/10の 12:47に受けました。 14:42 には結果が出ました。 18時ごろに結果を取りに行きました。
6/10 20時(24H)
6/11 20時バルセロナ発
有効な方法で行うことが重要
最近では、方法が違っていたり、記載ミスで、入国できない事案もあったので、注意が必要です。
そうしないと、当日、チェックインカウンターで書類の不備を指摘され登場することができなかったり、運よく!?乗れたとしても、乗り継ぎ地で不備が発覚すると、そこで搭乗させてもらえなくなり、この時期飛行機の本数も少ないので、帰る飛行機がなければ、トムハンクス主演映画『ターミナル』のようにリアルターミナルになってしまうことがあります。
また、到着地、日本であっても不備がわかれば入国できない事例も出てきているようで、条件も刻々と変化しますので最終日まで情報チェックを怠らない必要があります。
日本到着後のスケジュール
6/12 17時成田 到着(0日目) 空港で検査、東横インに入所
6/13 1日目
6/14 2日目
6/15 3日目 ホテルで再チェック
入国後、14日間は公共交通機関を利用できませんので、交通手段の確保も大切です。
成田空港での3日間後に宿泊するホテルを探す
ANAの帰国安心サービスからホテルの目星をつけました
●赤坂エリア
- The Okura Tokyo
- ANAインターコンチネンタルホテル東京
- ホテルニューオータニ
- ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町
- 赤坂エクセルホテル東急
- ザ・キャピトルホテル東急
●新宿エリア
小田急ホテルセンチュリーサザンタワー
ホテルサンルートプラザ新宿
京王プラザホテル
ハイアットリージェンシー東京
新宿ワシントンホテル
パークハイアット東京
ヒルトン東京
今回は、赤坂エクセルホテル東急にしました。この付近には在日本スペイン大使館もあるので、ビザ申請にも便利かと思いましてこちらにいたしました。
以前は、自主隔離するホテルを出発国の空港カウンターで聞かれて、バウチャーを見せるように言われたりしたことがありましたが、今回は、聞かれませんでした。
しかし、日本の検疫では、記入しなければならないので、とっておいたほうがいいかと思われます。
スペインは強制隔離は3日間ですが、帰国日は0日目としてカウントしますので注意が必要です。自分で探したホテルは合計12泊が必要でした。
ホテルまでの移動手段の確保
成田空港発は大人4,000円・小人2,000円
10時 18時 21時発
成田空港のバスのりばは、第2ターミナルは14番のりば、第1ターミナルは4番のりば。
第3ターミナルからはご乗車不可。
※のりば地図:第2ターミナル14番のりば 第1ターミナル4番のりば
後からわかりましたが、強制隔離ホテルの出所時間が、この時は16時、18時、翌日10時となっており、早くても18時のバスしか間に合わないようです。日本に着いてからでも、予約はできました。
まとめ
今回は、緊急帰国した際に準備した項目をご紹介いたしました。
少しでもお役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。