2023年6月にスペイン・カナリア諸島・テネリフェ島を旅行しました。
テイデ山のパラドールに一泊して、ハイキングなどを楽しみましたのでご紹介いたします。
アクセス:テイデ山 国立公園
●北部 プエルトデラクルス〜テイデ山 348番
- 行き:プエルトデラクルス発 9:30 オロタバ 9:45発→エル・ポルティージョ→ロープウェイ→パラドール(11:08着)
- 帰り:テイデ山 パラドール発 16:00発 テレフェリコ16:05発(ケーブルカー乗り場)
- テイデ山国立公園内の ロープウェイ乗り場などを順に停車
●南部 コスタ アデヘ〜テイデ山 342番
- 行き:コスタアデヘ 9:25発 クリスティアーノス9:40発
- 帰り:エルポルティージョ(テイデ山国立公園内)15:15発 、テレフェリコ(ロープウェイ乗り場) 15:40発 パラドール16:00発
※Googleで調べると帰りのパラドール発が15:42発となっていますので現地で要確認
●テイデ山国立公園内の循環バス 341番
日中の1日4往復程度しかありません。
ロープウェイ(ケーブルカー)Telefericoで山頂へ
- 私たちは、滞在中強風で運転休止でしたので利用しませんでした。風で止まることも多いようです。
- ホームページで予約した方がいいかと思いますが、天気のこともあるので私たちは予約していませんでした。
- 料金は往復でこの時点で40€、(前日午後の18時までの変更や返金は無料)
- 2300m地点から3500m程度まで急に上昇するので高山病発症の可能性もあります。
- さらに200m上の頂上に行くには許可証が必要になります。
私の家族は、下界からバスで上がってくる際に、車酔いもあり、もし、ケーブルカーがオープンしていたとしても、ちょっと行くのは難しかったかもしれないです。(私自身は、車酔いはありませんでしたが)
パラドールやケーブルカー乗り場があるこの辺りは、ちょうどカルデラの中にあり、外輪山に囲まれていて下界が見えないのですが、
ケーブルカーで上まで上がれば、2000m超の外輪山を越えて下界や雲海が見えるようです。
パラドール横のカフェ・お土産ショップ
パラドールの入り口とビジターセンターの間にあります。テイデ山を望むテラス席は日中混雑していました。
下界に降りる夕方のバスが来ると、一斉に人がはけました。
Google Mapでは評価が低いですが、この辺りは、ここしか売店がないので、集中しますね。
山の上のカフェ・売店ですのであまり美味しくないのに高いというのが原因でしょうか。
売店も併設されています。
行きにバスで通ってきたバス停のPortillo Altの売店の方が品揃えが良かったような気もします。
テイデ山Tシャツ。
↓「テイデ山のはちみつ入りのチョコ」こちらは下山してからサンクリストバル・デ・テネリフェのデパート「El Corte Ingres」で購入しましたが、こちらの売店にもありますね。
こちらのチョコは、海外独特の甘いチョコではなく、個人的には気に入りました。
奥には、軽食やスイーツのテイクアウトもできるカフェになっていました。
あまり美味しそうではない。。(笑)その上高いので、評価が低いのはわかりますが、ここしかないですからね。富士山の上のお水が高いのと同じですね。
個人的には、下界で購入してくるのをお勧めします。
ビジターセンター Cañada Blanca Visitor Center
カフェの隣には、ビジターセンターが新しくできたようです。
パラドールの受付の方から、この辺りのハイキング情報はこちらで聞いた方がいいと言われて、訪問しました。
色々と教えていただきましたが、、
この辺りですと、③「Roques de Garcia」というコースがありました。
ロープウェイまで歩く19番のコースもありました。
国立公園内の循環バスはお昼前後しか運行していないので、レンタカーがないとTeleferico(ロープウェイ乗り場)まで1時間ほど歩く必要があります。
今回は、両日とも、強風のためロープウェイが運休していたので行きませんでしたが。。
この施設には、無料のトイレもありました。(スタッフに国籍などを伝える必要あり)
テイデ山の色々な展示もされています。
このカルデラ内には、赤・白・黄色、青緑色など20色もの岩や砂があって、砂アートなどにも使われるそうです。
夜になるとこんな満天の星が見えるのかな。。
- テイデ山はスペインの最高峰標高3,718m。
- 海底から山頂までは7,500m、ハワイ島の2つの火山に続き、世界で3番目に高い火山
- 1798年に大きな噴火があり、最新の噴火は1909年
- テイデ山の標高2,000m付近には、約15万年前の大規模な噴火によってできた幅15kmの巨大なカルデラ
- 独特な進化を遂げた固有植物、希少な鳥類の宝庫
- 2007年に世界自然遺産に登録
- テイデ山頂には、テイデ天文台があり世界3大観測スポットの一つ
パラドール近くの「Roques de Garcia」ハイキングルート
パラドールから、③「Roques de Garcia」(ロケス デ ガルシア)のルートへ向かいます。
ビジターセンターを出ると目の前に奇岩「Roque Cinchad」が見えてきます。
テイデ山に向かってまっすぐ伸びる道(TF-21) を渡ります。なかなか素敵な光景なので、写真を撮る人が多いですが、朝夕の方が車が少ないのでお勧めです。ただ、車のスピードがかなり早いですからお気をつけを。
「Roques de Garcia」の案内が出ていますが、迷うことはないでしょう。
振り返ると、パラドール前の教会や外輪山の一部が見えます。この辺りはクレーターの中だということがわかりますね。
黄色の花(hierba pajonera)も咲き乱れていました。
奇岩と乾いた大地がなんとなくアメリカのセドナを思わせました。
カナリアのマークが、ワンちゃんでかわいい。
ここで、「Roques de Garcia」のハイキングコースの入り口が、閉鎖されていました。(2023年6月)
本来なら、ぐるっと一周できるのですが、こちらの手前の入り口から、半分は歩けないそうです。
こっちの方が、なだらかで、お花もいっぱいありそうだったので、もし、オープンしたら足腰に自信がなく軽くお散歩したいなら、この辺りだけ歩くのもありかなと思いました。
私たちは、開いている方の入り口から、崖を降りるコースを行きましたので(汗)
13:12 メインのハイキングコースではないですが、閉鎖されていた横の道の階段を上がると奇岩群「Roque de Garcia」が真近に見えます。
こちらは、最初は階段ですが、途中から足場が悪くなります、乾いていて結構滑りやすく感じました。
私は、少し手を使いながら登ったぐらいです。
Roques de Garcia とRoque Cinchado
13:19 登頂 7分ほどで登れましたが、日中はツアー客や日帰りの観光客も多くて、混んでいました。(朝見た時は空いていました)
近くで見ると、奇跡群は写真では伝わらない迫力があります。
この頂上から眼下を見ると、下に広がるクレーターやマグマの痕跡、外輪山カルデラが見渡せますが、下の展望台から見ても同じかな。
この日は、強風で山頂へのロープウェイが運休していましたが、カルデラの中のせいか、無風に感じていたのですが、、、
こう言ったところでは、時々、強い突風が吹いて、帽子を飛ばされている人もいました。
下山します。眼下には、ツアーバスや観光客の車がたくさん並んでいます。
反対側にも高台があったのですが、混んでいたので翌朝登りました。こちらは階段だったので登りやすかったです。
13:30 「Roques de Garcia」のメインコースへ。右手の岩がピンク色で綺麗。
こちらのコース、いきなり崖を下ります。クレーターの部分に降りていく感じです。
最初は砂利みち。ただ、ここも小石がゴロゴロしているし、滑りやすく、歩きやすいわけではないです。
崖が急で足がすくむのと、普通のスニーカーで滑りやすかったこともあり、途中であきらめて座っていたのですが、家族はどんどん下に降りていくので、勇気を持って降りていくことにしました。
「La Catedral」(カテドラル)教会のような岩が目の前にあります。マチュピチュみたい。
13:55 下まで降りました。上を見上げる。。。100m程度の高低差のようです。帰りはこれを登らないといけない。
ここから、さらに奇岩の間の散策路をハイキングすることもできます。
本来だったら、ぐるっと1時間半ぐらいで周れるコースですが、現在は折り返し地点から工事中。
「カテドラル ロック」と正対します。近くで見るとすごい迫力なのですが、写真では伝わらないですね。奥にテイデ山が見えています。
反対側はクレーター。まるで火星とか月みたいな環境。
少しだけ、このカルデラ内の散策路を歩いてみました。
お花も咲いています。
ここでよく目にしたのが、このトカゲ15-20cmほどあります。(Lagarto tizón カナリアカナヘビ)青い部分がある
お菓子についていた粉砂糖を少し落としてしまったら、2匹で取り合いになってお互いを威嚇した声が怖かった。
トカゲの声なんて生まれて初めて聞きましたよ。
多分、食べ物を狙っているので気をつけた方がいいですね。
離れているところをウロチョロされる分には怖くないですが、こうやって正対するとちょっと怖い。こっちがステップを踏めば逃げてしまいますけどね。
14:25 それでは、少し足も回復したので戻ります。
100mの高低差。休憩しながら登ります。
テイデ山には北部の「プエルト」からきて、帰りは南部の「ロスクリスティアーノス」へタクシーで帰りました。
↓南部へ行く際には、このクレーターの底の縁に沿う道路を通りました。
マグマが固まった溶岩流がよく見えます。ピコビエホ(Pico Viejo)の噴火の際に出たのかな。
14:45 上まで戻りました(下から20分ほどかかりました)
パラドール脇の散策コース
それでは、パラドール側へ戻り、こちらのハイキングコースを見てみます。
道路を横断し。。
パラドールの方へ。
バス停の脇あたりのハイキングコースへ。
この辺りは、先ほどとは違い、平坦で気軽に歩ける感じです。ただ、石はゴロゴロしています。
テイデ山とパラドール。
少し歩いただけで戻りました。ここの道は、歩ける時間が限られていました。
パラドールからケーブルカー乗り場「Teleferico」へのハイキングコース
ロープウェイまで歩く19番のコースがあります。歩くと約1時間ほどかかるみたいですね。
実際は、このTF-21 の車道ではありません↓が参考までに。この車道にほぼ沿うようなルートです。
途中まで歩きましたが、ハチに注意の看板もあったので、やめておきました(笑)
テイデ山のはちみつは有名みたいなので、やっぱり蜂も多いのでしょうか。
夕日の頃
19:30ごろ、まだ太陽は沈んでいませんが、奇岩群「ロケスデガルシア」方面に日が沈む様子。
16:00に下山するバスが出発するので、そのあとは、カフェも空いていました。
朝の空いている時間にハイキング
朝も日帰りの人はまだきていないので、カフェは空いています。
エキウムのピンクの花。これが見たかったから、見れて満足。
「ロケスデガルシア」の方に歩いて行きます。
朝は、交通量もまだ少ないので、この道路でも写真は撮りやすいかも。
昨日の日中は、混んでいた、こちらの「ロケスシンチャド」あたりの階段も空いています。
展望台から、クレーター内を望む。
青色の岩。
昨日、登らなかった「ロケスシンチャド」と反対側の階段。
ここからの景色は、なかなか良かったです。眼下にパラドールも見えます。
カテドラルロックと、ロケスガルシアとテイデ山の眺望。セドナみたい。
このような坂を登ってきました。階段でしたので登りやすいです。
エキウム。花が咲き終わったのかな、これから咲くのかな。
Los Azulejos(ロス・アズレホス)青い岩
パラドールから徒歩10分ほどのところにありますが、TF-21の車道を歩いていかないといけないので、ご注意ください。
このカルデラの中は、およそ2000mの標高。
乾燥した大地で、植物も独特。山火事でもあったのかな、それともこのような形態の木?
青い岩が見えてきました。
逆光だからあまり色は出ていませんが、ブルーグレーみたいな色ですかね。
この辺りは火星に似た環境だからか、火星探査のための研究や実験が行われているみたいですね。
平なところには、溶岩流のあとがあり、その周りは、外輪山で囲まれています。
前日は、この下までハイキングで降りて行ったんですよね。
島では、落石の問題も多いみたいですが、歩いていても気をつけた方がいいですよね。
道端に小さいですが石ころ、落石がありますしね。。
テイデ山へまっすぐ続く道。
まとめ:テイデ山観光、ロープウェイには乗らず辺りを散策するのも楽しい
- 今回は、パラドールに宿泊して、近辺をゆっくりハイキングしたりして楽しみました
- テイデ山頂上へは、クルーズのツアーで訪れたり、現地ツアーを利用しても行けるからまた次回でもいいかな
- 下界とは5-10度ほど気温差がありますが、晴れていると日差しが厳しく、私も唇が荒れたり、家族は日焼け止めの塗りが甘かったところが軽い火傷状態になり皮も剥けました(汗)
- 平なところでハイキングもできますが、小さい岩もゴロゴロしているので、動きやすい靴がいいかと思います。