2022年2月にスペイン・バレンシアを旅行しました。その際、バレンシア市内の交通機関を調べましたのでご紹介いたします。
主な観光地は中心地の旧市街にあり徒歩でも十分回れますが、ビーチや芸術科学都市などに行く場合や、ホテルへのアクセス、空港などを利用する際など交通機関を利用する機会があるかもしれません。
また、お得な交通系ICカードについても考えていきます。
バレンシア市内の主な交通手段
交通手段 | |||
地下鉄 (Metro) | 1回券 1.5€ 10回券 10.6€ | 1.2.3.5.7.9号線 | |
バス (EMT Bus) | 1回券 1.5€ 10回券 10.5€ | ||
トラム (Tranvia:トランビア) | 1回券 1.5€ | 4,6,8,10号線 | |
「valenbisi」(バレンビシ) レンタル自転車 | 1週間 13.3 € ※150 €デポジット | 30分以内なら追加料金なし 延長 1.04€ /1時間 3.12€〜/2時間〜 | |
タクシー | タクシー配車アプリ 「Free Now」 |
ビーチ方面や芸術科学都市に行く際にはトラムの利用が考えられる
バレンシア市内の交通機関 チケット(乗車券)比較 お得なカードは?
バレンシアの交通網はゾーン制で値段がかわります。空港はゾーンC、観光地はゾーンAになります。
1回券 ・バス (EMT) | Billete Sencillo (Single Ticket) | 1.5€ | ||
1回券 ・地下鉄 | A 1.5€ AB 2.8€ ABC 4.8€ | |||
SUMA T1/T2/T3 バス・地下鉄 乗り放題 | SUMA 24時間(T1) 48時間(T2) 72時間(T3) | ・カード代 1-2€ ・T1 4€ ・T2 6.7€ ・T3 9.7€ 合計 6/8.7/11.7€ | バス・地下鉄ABゾーン 乗り放題カード 複数人でのシェア不可 | |
ツーリスト カード | Tourist Card 24時間 48時間 72時間 | ・24h 15€ ・48h 20€ ・72h 25€ | バス・地下鉄Aゾーン 乗り放題 美術館・博物館、レストラン、ショップでのディスカウント 購入場所 インフォメーション、キオスコ | |
TuiNカード 地下鉄とトラムのみ チャージ式 の交通系ICカード | TarjetaÜnicae Inteligente | ・カード代 厚紙 1€ プラスチック2€ ・チャージ 5 €〜 1ゾーン(A) 1回 0.8€ 2ゾーン(AB) 1回 1.2€ 3ゾーン(ABC) 1回 2€ | 複数人でシェア可能 空港から市内まで 2€になる *空港から市内へは1回券だと4.9€ (カード1€+運賃3.9€) | ◎ |
SUMA10 カード 地下鉄、EMTバス、 RENFE Cercanías MetroBus トラム | ・カード代 厚紙 1€ プラスチック2€ 10回券 ゾーンA 8€ (1回 0.8€) | 回数券などは複数人でシェア可能 90分以内の乗り換えは1回分 乗り放題 T1/T2/T3は 複数人でのシェア不可 | ◎ |
2023 年2月1日から 7 月 31 日まで、一時的に乗車券が約50%割引をされていました。
SUMA 10(ゾーンA)が5€(4€+カード代1€)でした。
TUIN カードも10€チャージしたら20€分(カード代+1€)になりました。
私たちは、利便性を検討するために、SUMA 10 とTUIN カードを両方買ってみました。
SUMAカード:地下鉄・トラム・バス・近郊線に利用できる お得なチケット
- SUMA カードは、メトロ、EMTバス、RENFE Cercanías、Metroバス で利用できる新しいチケット
- 異なる交通手段や 路線間を無料で乗り換えできる
- 地下鉄 + トラム + EMT を 1 回の SUMA 10 移動 可能
- 地下鉄駅の券売機などで購入可能
SUMA 10 回数券:複数人でシェア可能
・カード代 厚紙 1€ プラスチック2€
回数券 シェアOK | 1回券との比較 | 10回券 SUMA 10 | ゾーンの例 |
1ゾーン | 1.5€ | 8€(1回 0.8€) | A |
2 ゾーン | 2.8€ | 12€ | A +B |
3 ゾーン | 4.8€ | 20€ | A+B+C |
私たちは、家族2人で数日利用しましたので、シェア可能な SUMA 10 のAゾーンを購入しました。
ひとり旅の場合は、旅行日数や利用頻度により、下記の乗り放題券の方がお得かもしれませんね。
SUMA T1/T2/T3 乗り放題 シェア不可(一人旅の場合など)
乗り放題 シェア不可 | 2ゾーン(AB) | + 3ゾーン(ABC) 空港含む |
SUMA T1(24時間) | T1 4€ | T1+ 8€ |
SUMA T2(48時間) | T2 6.7€ | T2+ 10€ |
SUMA T3(72時間) | T3 9.7€ | T3 + 12€ |
空港利用する場合は、+(プラス)の方を選ぶとお得かもしれません。
*空港から市内へは1回券だと4.9€ (カード1€+運賃3.9€)
空港利用の場合で日数によっては複数人でも、こちらの+(プラス)でもいいかもしれません。
旅行者が利用するゾーンはA
旅行者がよく利用するゾーンは ほぼA
空港はゾーンCですが、空港を利用するからといって、ゾーンABCのSUMA10はおすすめできません。
空港利用の場合は、次にご紹介するTUINカードの方がお得に思います。
TUINカード:シェア可能 空港利用の際に便利チャージ式 交通系ICカード
- ゾーンは関係ない 日本のSUICA のようなカード
- 空港から市内まで 2€になる・・通常 1回券だと4.9€(カード1€+運賃3.9€)
- 複数人でのシェアが可能
- 5€からチャージが可能
私たちは、空港も利用したので、こちらも1枚購入し、家族二人でシェアしました。
チケットの購入方法 (地下鉄駅の券売機で購入可能)
地下鉄の駅にある券売機でカードやチケットを購入します。
SUMA 10 の購入方法
①Comprar(購入) 言語を選ぶこともできます↓
②SUMA 10
③ゾーン A を選ぶ(4€ +初回1€カード代) =5€ (この時割引中でした。本来は8€+1€=9€)
③確認 Aceptar をおす
④支払い方法 Efectivo(現金)または Credito(クレジットカード)
⑤クレジットカードのタッチ決済も使えます
⑥クレジットカードの暗証番号をいれて購入完了
TUIN カードの購入方法
①TUINカードを選ぶ
②もう一度 TuiNを選ぶ
③チャージする料金を選ぶ
この時は、たまたま50%割引になっていて、5€チャージすると10€分になるという嬉しい期間でした。
10€チャージしたので、20€分になりました。
④Comprar(購入)
④支払い方法 Efectivo(現金)または Credito(クレジットカード)
交通系ICカードは 1€の紙製と 2€のプラスチック製のものがある
こちらは1€の紙のカードです(旅行者はこれで十分かと思います)
機械によっては、こちらは2€のプラスチックカードを発行するものでした↓
バレンシアの地下鉄の乗り方
先ほどのICカードや切符を改札でタッチします。改札を出るときもタッチします。
バレンシアは、そこまで地下鉄の路線も多くないので、わかりやすかったです。
路線名がかいてある↓
ホームの画面にも路線名がでる
細長い地下鉄の車両のフォルム
印象としては、比較的混んでいる印象。
ドアは乗客が開閉する方式でしたが、混んでいるので誰かが行ってくれそうです。
トラムに乗り換え(Transbord)
バレンシア トラムの乗り方
こちらも細長いフォルム
ホームに券売機があり、チケットを有効化する機械があるので、こちらにタッチします。乗り継ぎの時にタッチしてみたら「Transbord」と表示されました。
トラムは降りるときにはこちらにタッチはしなくても良さそうです。
誰もチェックしていないから、無賃乗車する人も多いのでは??なんて思っていたら、チケットなしだと100€の罰金のようです。
降りる際には、ボタンを押します。
バレンシア バスの乗り方
こちらは「SUMA 10」を使います(TUINカードは使えません)乗るときにタッチします。
SUMA 10とTuiNカードを使ってみた結果
チャージから残額をチェックしてみました。
SUMA 10は4回残っていました。
地下鉄やトラムに乗り継いだところは、1つにカウント(Cant)されています。
Tuin カードは20€分ありましたが、残りは12.8€でした。空港へのアクセスは一人2€になりました。
まとめ:空港利用の場合はTuiNカード /その他はSUMA 10が便利かも
- どちらのカードでも 1回当たりの料金が 1.5€のところ0.8€になりお得
- TuiNカードはバスでは使えない
- 複数人でバレンシア空港から利用される場合はTuin カード(または SUMA T1-3の+)
- 複数人ならSUMA 10
- ひとり旅なら日数と利用回数によりSUMA T1-3 空港利用ならSUMA T1-3の+とスタイルにより幅広い選択肢
- 基本的に中心地だけなら徒歩で観光が可能
- 日数と観光する場所により、ご自身に適したカードを選んでみてください