2022年9月にスペイン北部バスク地方のビルバオを旅行しました。ビルバオ空港から格安航空 LCCの「Vueling航空」(ブエリング 航空)を利用した際に、LCCの洗礼を受けましたので、ご紹介いたします。
市内からビルバオ空港へのアクセス:タクシーアプリ「Pide Taxi」を使用してみた
行きは、市内まで空港バスを利用したので、帰りはタクシーを利用してみました。
ホテルから空港に向かったので、ふつうにフロントでタクシーを呼んでもらえばよかったのですが。。。
ビルバオ市内がメトロやトラムで事足りて、とても便利だったので、タクシーを1回も使っていなかったので、ちょっと使ってみようかと思いました。
バルセロナですと「Free Now」「Cabify」といったアプリが使えるのですが、スペイン北部のバスクやガリシア地方を旅行した際に、使えなかったのですよね。
今回見つけたのがこちらのアプリでした。そうは言っても、上記のアプリはGoogle Mapと連動していて便利なのですが、こちらのアプリは連動していません。
●「Pide Taxi」
①アプリを開くと現在地が示されます
②カード決済の登録をしたかったのですが、うまく認証されず。断念。
③それでも、タクシーを呼ぶことはできるようなのでで、場所を指定し呼んでみました。
④マッチング中。
⑤タクシーが決まりました。車種や番号が示されます。
結果、7分ほどでタクシーが到着したかと思います。初めて使うからドキドキ。
最初に、カード払いできるか確認しました。
この辺には他に利用できるタクシーアプリはないのかと聞いてみましたが、なさそうでした。
一応、「Radio Taxi」系になるのですかね。Radio Taxiは、ガリシア地方のサンティアゴデ コンポステーラでも利用しました。
全国統一してくれるとありがたいのですが。。。
グッゲンハイム美術館を見納め、ビルバオ市内から空港へ向かいます。
15分ほどで到着しました。
約25ユーロでした。
ビルバオ空港は、
- 世界の美しい空港という本でも紹介されるほど美しい現代建築
- スペインのバレンシア出身のサンティアゴ・カラトラパのデザイン
いがいと、コンパクトな空港です。サンティアゴデコンポステーラ の方が、新しくて大きかったです。
ちょうど市内からの空港バスも到着していました。
それでは、空港内へ。
ビルバオ空港の今
空港内も、カウンターが列になるというよりは、ずらっと壁沿いにあるといった配置。
入ってすぐに、バルセロナと同じく「FLY COVID 」PCR検査場がありました。
2022年9月時点で、バルセロナでもすでに検査場は人がおらず閑散としていますが、こちらは、暗くてやっているのかどうか?
予約者がいるときだけ稼動しているのかな?
すでにオンラインでチケットを持っており、預け荷物もないので、そのまま保安検査場へ向かいます。
●帰りの便は VY1437 BIO 19:50発 – BCN 21:00着
LCCのブエリング 航空は、出発時間40分前(19:10)から搭乗開始となります。まだ2時間以上あります。
この時点で、私たちの便は問題なかったのですが、前の便は遅延が目立ちますね。
この時は、知るよしもなかったのですが、なんとフランスの管制官のストライキがあったようで、フランス発着の便にキャンセルが生じているという大使館メールがきていました。
ただ、私たちはスペイン国内線ですし、LCCは、同じ路線で機体をピストン運行で回していると思うので、問題ないはずですよね。
入り口とは反対側の一番奥に、ひっそりと搭乗口があります。↓
コンビニ的なショップが保安検査場の前にありました。
お土産等も売っていますね。
保安検査場では、チケットをスキャンして、荷物検査。全然混んでいなくて、すぐに終わりました。
保安検査場を抜けると、すぐに免税店がありました。(この後ろはすぐに保安検査場)
ここで、こちらの写真をパシャりととったところ、警備の人に声をかけられ、今とった写真をみせるように言われました。
最近、スペインの空港は、この辺りでの写真撮影などに厳しいです。保安検査場ではなく、免税店をとりましたよとみせると、問題はありませんでしたが、保安検査場が映ると削除させられます。
免税店にもビルバオのお土産が並びます。
パピーチャングッズを探していましたが、いまひとつ閾値に達せず。。もっと、うまい活かし方があるのではないか。。
カフェが立ち並んでいますね。
いかにも、ビルバオ土産を売っていそうなお店へ。
ELOSEGUI(エロセギ)のバスクベレーもありました。
カフェも充実。
突き当たりで左右に分かれます。ここからがもう搭乗口になるので、とてもコンパクトな空港です。
左手奥に、パスポートコントロールがありましたので、EU以外はそちらになりそうですね。
搭乗口付近にはバーガーキングやスターバックスがありました。
スターバックスには「秋の朝食メニュー」
「ENRIQUE TOMAS」もありました。
ここで、搭乗便の運行状況を確認。
今の所、問題なさそうですが、前の便に遅延やキャンセルがでていました。
ビルバオ空港 ラウンジ
突き当たりを右手に行くと、Vip Loungeの案内が出ていました。
右手に進むと、案内がありましたが、どうやら一つ下の階にあるようです。
ひとつ、下の階にラウンジがありました。
ビルバオ空港は、ちょっと天井が低くて圧迫感があります。そして、スペースも狭かったです。
この日がたまたま、遅延が多くて混んでいたのか、どうなのかは分かりませんが。
ラウンジの窓が面しているところも、従業員の休憩棟みたいなところでした。こういうところも考えてデザインしてほしいものですね。
飲み物は比較的充実していましたかね。
食べ物は、あまり品数は多くないように感じました。
ラウンジでゆっくりしたいところでしたが、ここで緊急事態発生です。
搭乗予定便が大幅遅延!いきなり3時間の遅延が発表される
アプリを見ると、約3時間遅延となりました。
ビルバオとバルセロナは1日何便か飛んでいるので、画面を見てみると。。。
一つ前の17:45のVueling航空バルセロナ行が、約2時間遅延で19:45とでています。
もはや、こちらの一つ前が、私たちの本来乗る便であった、19:50の便と同じ時間ではないか。。。
おそらく、LCCは、同じ路線をピストン運行しているので、どんどん遅れてくのではないか。。。
さらには、このキャンセルや遅延の多さを見ると、欠航という可能性もあるのではないか。。。
ずっと待っていて、キャンセルされたら、ビルバオにもう1泊しないといけないけど、着替えもないよ〜。
日本みたいに24時間営業のコンビニもないし、どうしよう。。。
と思いまして、ブエリング のカウンターを探して便を変更できないか尋ねてみようと思いました。
日本だと、遅延やキャンセルの場合、アナウンスがあるかと思いますが、こちらでは全くないです。
あと、遅延理由も天候不良や、機材到着遅れなど表示されるかと思いますが、それもありません。
ただ、こちらの小さな空港では、制限区域内どこにもカウンターはなくて、係員すらいない。
一度、到着口に下がって制限区域外に出て、ブエリング のカウンターに行くことにしました。
ブエリング のカウンターでは、まったく対応してくれず、途方にくれる
ブエリング 航空のカウンターで、前の便に変更できないかと聞いたところ、カウンターではできないの一点張り。
ネットで行えと言われるが、できない状況下だからカウンターまで来ているのですが。。。
隣にある提携航空会社 スペインのフラッグシップ「Iberia(イベリア)航空」のカウンターなのかな、ワンワールド系に対応してくれているのかな。
こちらでもなんだか人だかりが、、
イベリア航空ワンワールド系の職員さんが対応し発券に成功
どうやらこちらの空港の入り口入ってすぐの赤いドアのところ、向かいにある先ほどのイベリア航空のワンワールド系のカウンターのところの職員さんが対応してくれているようだったので、、、こちらの赤いドアから入って、聞いてみました。
するとですね、、ささっと、先ほどの全く対応してくれなかったブエリングのカウンターの端末を操作してくれて、早い便を発見してくれました!(先ほど対応しなかった職員は、ちょっとばつが悪そう)
私たちは、当初、プライオリティシートで1列目を予約していたのですが、どうやらそこは空いていないようで、配慮して2列目の席をとってくれました。2列目でも取れただけ本当にありがたい。ブエリング は、前の方の席は有料で指定していますので。。
(ただ、1列目と2列目では指定料金の差額があり、我々は損をしてしまうので、その差額をどうやって今後取り戻せるのか?)
係りの人に、預け荷物とかない?と聞かれて、今回も預け荷物はなしでしたので、スムーズに変更ができました。
遅延理由は、この日バルセロナの天候がかなり荒れている様子でしたのでそのせいかと思いきや。。。
ここで、フランスの管制官がストライキをおこしていて、今日は大混乱しているのよと教えてもらいました。
あとで、大使館メールを見たら、フランス発着の便がキャンセル多発しているとありました。
ただ、LCCは同じ路線でピストン運行が多いかと思うので、スペインの国内線は関係あるのか?とも思いました。
チケットが発券できたのが、18:33でした。運行状況を確認すると、18:54あと少しで搭乗開始になりそうだったので、急いで保安検査を済ませて制限区域内へ。(先に購入したお水は、残念ながらここで破棄)
保安検査は、あまり混んでいなくてさくっと終わりました。
お水を買う暇もなく、搭乗口へ急ぎます。どうやらバス移動する様子です。
すでに多くの方が並んでおりました。バスも準備され、スタッフの方もスタンバイされていました。
搭乗時間にいきなりの搭乗口変更。すでに準備していたスタッフ、並んでいた乗客も大移動
しかし、搭乗時間をすぎた18:55 いきなり搭乗口の変更???それもアナウンスはなくて、乗客の一人が、この画面を見て気づいたのです。
スタッフも乗客に文句を言われて、はじめて気づいたみたいです。そこからみんなで大移動。
階段を駆け上がり違う階の搭乗口へ急ぎます。
我々が乗るのはあの機体か?!
現場はカオス状態。
ここのフロアも、天井が低くて圧迫感がある。しかも、エアコンが効いていなくて、気持ち悪くなりそうなくらい暑い。
19:06 搭乗手続き開始。普段パスポートとかも確認されますが、チケットだけでOK(笑)
バス移動ではなく、ボーディングブリッジでの搭乗となりました。
いつもなら、この辺りでも10分以上なぜか待たされますが、、、それもなく、そく機体に入れました。
ブエリング 航空 ビルバオ(BIO)発→バルセロナ(BCN)行
VY1249便 もともとは17:45発の便が、2時間遅れ19:43発となりました。
私たちは、最初は、次の19:50発の便を予約していましたので、結局はほぼ同じ時間に出発できることになりました。
この便も、満席になりました。
走り回って、のどが渇いたのに、お水も買っていなかったので、悔しいですが機内で購入することにします。
19:32 プッシュバック開始。やる気になれば、30分で乗客は乗り込み出発準備できるものなのですね。(いつももっと時間がかかる)
Iberia航空の機体だ↓
こちらのお洒落な空港ともお別れ。
19:43 離陸。
いつも、ヨーロッパ路線では、日本のように遅延に対する謝罪アナウンスなどは、全く聞いたことがないですね。
遅延理由なども、まったくいつもは説明のアナウンスはないです。
ただ、この日は、フランスのストライキによる遅延だと説明していました。
自社の時は言わないけど、他人のせいにできるときは、遅延理由を表明するのかしら。。。
雲の上は、いい天気。
約1時間弱のフライトになります。
WiFiは有料のようですね。
ちょうど、マジックアワーになって空の上の景色がきれいでした。
ただ、このあと。。。写真には写せませんでしたが、バルセロナ上空に分厚い暗雲が立ち込め、雷が光っていました。
最近の異常気象で、雹などがふるときは、この分厚い暗雲が立ち込めるので、怖かったです。
ただ、ちょうど着陸する前には、暗雲は、東の方に移動してくれて、バルセロナの美しい夜景を見ながらの着陸となりました。
バルセロナ空港から市内へ 空港バスで移動
バルセロナの空港も大混乱しているかと思いきや。。。
いがいにも、この時間は、まずまず落ち着いていましたね。
バルセロナは、EU路線も、EU外路線も最終的に同じターミナルに到着し、出口へ向かいますが、荷物受け取り前の辺りで以前行われていた、ワクチンパスポートなどの書類確認するコーナーは全くありませんでした。
空港バスで市内まで帰ります。
フランスのストライキによる航空機大遅延 補償はどうなる?
この日は、ビルバオ→バルセロナは7便ありました。
もし、当初の19:50の便に乗っていたら、3時間半ほどの遅延となり、到着が深夜になっていましたね。。
ヨーロッパには、EU261法というのがあって、遅延やキャンセルに対して申請すれば補償があるようです。
ただ、LCCですし、さらにはこのご時世で、きちんと振込があるかは、微妙ですね。
もしかしたら、補償狙いで、遅延が3時間半になっても、変更せずに待っている乗客も多いのかな。
一応、本来の便に対しては、メールでかなり遅れて、ミールクーポンがでていました。(これも補償の内のようです)
私たちの場合、補償されるかどうかはわかりませんが、最初メールで問い合わせたところ、全くお返事もありませんでした。
調べて、ホームページのチャットボットのところで、申請をしたら、1週間後にメールがきて、返金口座を知らせるように言われました。
手続きはしましたが、特に2週間経っても、進展はありません。
まとめ
- 格安航空 LCC のブエリング航空で大幅な遅延がありました
- 当日空港カウンターでは、ここでは変更できないの一点張りでした
- ビルバオ空港では、イベリア航空・ワンワールド系の総合カウンターのようなところで対応してくれました
- このご時世、手荷物のみで預け荷物もなかったのでスムーズに変更ができました
- ヨーロッパでは諦めないことも大切
- EU261法による、遅延・キャンセルの補償があるが、自分で申請しないといけない